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 トゲソの棲む学校 ~トゲソ(イバラトミヨ)の保護活動を通して~
学校紹介
トゲソの棲む学校
~トゲソ(イバラトミヨ)の保護活動を通して~
五泉市立五泉南小学校

 当校は、昭和3 5年に五泉小学校より分離・開校し、今年で創立5 3 年目を迎える。その間、町屋小学校、木越小学校と合併し、現在に至っている。昭和3 6 年からは理科教育センターが併設され、地域の理科教育振興の中核的な役割を果たしてきた。中庭には、花壇、池等が整備され植物・動物の観察に活用されていた。
 平成9年に校舎の改築が行われ、それまで中庭にあった花壇、池等は撤去され、その代わりに小川が造成された。この小川をビオトープとして活用し、清水の象徴とも言われるトゲソの保護活動に取り組んでいる。

1 清流の里「五泉」
「五泉」の地名からも分かるように、五泉は水のきれいなところである。阿賀野川、早出川、能代川の扇状地にあるため地下水が豊富で、あちこちに湧水が見られる。特に水量豊富で美味なことで有名なのが、吉清水、胴腹清水等である。
この豊かな水を使って、繊維産業が栄えていた。しかし、浄水設備が十分でなく、産業の隆盛と反比例するかのように水質の悪化が進み、生活排水の河川への流入が、それに拍車をかけた。それまで、どこの河川でも見られたトゲソをはじめとする動植物にも影響が及んだ。近年、繊維産業は衰退し、産業排水の減少と下水道の整備によって、河川の水質は、少しずつ改善してきている。

南の泉2 トゲソについて
トゲソとは、トゲウオ科トミヨ属「イバラトミヨ」の五泉での俗称である。氷河期からの生き残りで、体長は約5 センチメートル、冷たい清流に生息する淡水魚である。絶減が危惧されている種で、保護活動をすすめている場所を除くと市内での生息は確認されていない。

3 ビオトープ「南の泉」
平成9 年の校舎改築に併せて、中庭に小川の整備を行い、ビオトープ「南の泉」と名付けた。ここで、トゲソの保護活動を行うことにしたが、苦労の連続であった。
井戸を掘り地下水をくみ上げて流すのだが、水量が十分とは言えず、夏場に水温が上がりすぎた。ポンプを使って水の1部を循環させたが、水質の悪化は防げなかった。餌となるヨコエビの数も十分でなく、小さな個体が多く繁殖までには至らなかった。
しかし、これまで1 5 年間、五泉トゲソの会の支援を受けながら、様々な改修作業、児童の手による保護活動を実施してきた。現在では、五泉地内で最もトゲソの生息数の多い場所の一つとなっている。

五泉トゲソの会の方との学習4 学校での取組
南の泉の設置当初は、委員会活動の一つである環境委員会が中心となって保護活動をすすめてきたが、総合的な学習の時間の創設にともない現在は、地域・環境学習として取り組んでいる。
3 年生は、総合的な学習の時間の出発点として、身近な南の泉でトゲソの保護活動を行っている。トゲソの会の支援・指導を仰ぎながら、水温、水中の酸素濃度やぺーハー等の水質検査、増えすぎたコカナダモ、ウキクサ等の除去を実施している。この甲斐あって、バイカモ、リュウキンカ、ミゾソバ等が根付き、植物による浄化作用もあってトゲソが生息できる環境が維持できている。この学習は、4年生以上の校区の小川、市全域の河川、その源泉となっている吉清水、胴腹清水の学習へとつながっていく。

 3 . 1 1 の大震災、原発事故以来、故郷や環境保護への関心が高まっている。どれも、一度失ってしまうと元には戻らないものである。五泉の宝とも言えるトゲソの保護活動という体験を通して、故郷を愛し、環境の保全・よりよい環境の創造に貢献できる実践的な態度と資質能力を育てていきたい。

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