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提言
災害から生き抜く力を育む「神山小防災の日」
阿賀野・神山小学校

 近年、地震や火山活動、記録的な豪雪、ゲリラ豪雨、集中豪雨による土石流等、自然災害や異常気象が頻繁に聞かれる。当校が位置する阿賀野市(旧笹神村)神山地区も、平成7年4月1日に北蒲直下型地震に、平成10年8月4日に8・4水害に見舞われた。災害から20年近くたち、規模も局所的だったことから、被害の爪痕も記憶も薄らいでいる。しかし、災害はいつ起こるか分からない。いつか起こるその時のために、防災教育の継続が重要である。

1 県防災教育プログラムの自校化
 県防災教育プログラムでは、「災害に備えることは、その地に住まうお作法である」「恵み豊かなこの地に住むために、災いをやり過ごす知恵を身につける」などが基本理念として記されている。これを受け、当校では、年間3回の「神山小防災の日」を防災教育の中核に位置付け、災害から生き抜く力を育む機会としている。
 また、県防災教育プログラムで示された必須学習項目、選択学習項目について、各教科の地震災害に関連する授業内容を踏まえて学年配当や実施時期を調整している。

2 「神山小防災の日」の取組
 神山地区に関わるこれまでの災害から3回の防災の日を設定し、全校防災集会を行うとともに、関連する体験活動等を組み込んでいる。防災集会では、災害の様子や発生のメカニズム、災害から命を守る行動等をプレゼンで示し、具体的に指導している。集会終末の子どもの感想から、真剣に受け止めている様子が感じられる会となっている。
(1)7月「洪水」※8・4水害
 神山地区は、洪水時に0.5m~lmの浸水が予想されるため、水害のときは避難所とならない。子どもが在校時に大雨となった場合の保護者への引き渡し訓練を行っている。
(2)11月「地震」※中越大震災・北蒲直下型地震
 20年前の北蒲直下型地震を神山小で体験した子どもが今や30歳前後の大人である。起震車体験や、被害に遭った家屋等の写真を基に、災害の記憶を継承している。
(3)3月「津波」※東日本大震災
 神山地区は海から比較的離れており、津波を受ける可能性は低い。しかし、海抜3.5m程度の低地であり、水害の可能性は高い。津波と洪水の違いを映像を交えて示している。

 いかに学校で防災教育を行おうとも、家庭、地域との連携がなければその効果は期待できない。子どもが学校にいる時間帯は1年間の約2割に過ぎない。今後は、市や神山地区自治会と連携した地域防災訓練を実施していきたい。

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