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提言
「言うとおりに逃げろ」から 「自分で考えて逃げろ」への転換
長岡三島・越路小学校

1 はじめに
 平成23年3月11日に発生した東日本大震災では、大勢の子どもたちが犠牲になった。そのときの津波被害から、「大川小の悲劇、釜石の奇跡」という言葉が生まれた。この言葉は、どうすれば子どもの命を守ることができるのかについて、考え直す契機となった。私は、避難行動に関して意識の転換が必要である、と強く思った。

2 柏崎市立鯖石小学校での実践
 転換するために、職員と「釜石の奇跡」に学んだ。片田敏孝教授は「避難の三原則」として、①「想定にとらわれるな」、②「最善を尽くせ」、③「率先避難者たれ」を釜石の子どもたちに指導している。この三原則を吟味した。最も迷ったのは③である。避難訓練では、「非常ベルが鳴ったら行動を止めて放送指示を待つ」と教えてきたからである。しかし、東日本大震災に素直に学ぶなら、これでは子どもの命を守れない。「非常ベルが鳴ったら、自分で考えてすぐに逃げる避難訓練」へと転換することした。
 実際にやってみると、子どもたちの避難行動は見事だった。非常ベルが鳴ってから非難完了までの時間が大幅に短縮された。高学年が主体的に低学年を避難誘導する姿、先に避難した子どもが大声で合図や人数確認をする姿など、従前の避難訓練では見られなかった姿が見られた。

3 長岡市立越路小学校での実践
 赴任してすぐに同じような避難が可能か検討した。越路小学校は全校児童600名を超す大規模校である。落ち着かない子どもも多い。しかも施設状況から、避難経路が限定されている。鯖石小と同じような避難の仕方は、二次被害の危険が大きい。
 そこで、まずは「教わったとおりに逃げる避難」を徹底させた。こどもたちは整然と避難行動ができるようになった。次の段階として、「自分で考える避難行動」を意識させる防災教育に重点を移した。しかし、二次被害の危険が依然としてあるため、「非常ベルが鳴ったらすぐに逃げる」 行動訓練は実施できていない。防災教育を単なる知識に終わらせず、防災に対する主体的な姿勢として身に付けさせるにはどうしたらよいか、検討を続けていく必要がある。

4 終わりに
 校長は赴任したその日から、学校で子どもの命を守る責任者である。防災教育が実効的なものになるかどうかは、校長の覚悟と責任感にかかっていることを深く自覚したい。

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