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提言
してみせて言って聞かせてさせてみる
妙高・矢代小学校

1 はじめに
 表題は,米沢藩第9代藩主の上杉鷹山の言葉である。養子として名門上杉家に入った鷹山は,危機的状況にあった藩財政の建て直しに苦労しながらも成功する。名門ゆえの誇りや複雑な人間関係に悩まされながら,藩主として進むべき道筋を示し,粘り強く藩士をリードしたのである。

2 実践を通して自信を培う
 当校では,鷹山の「してみせて言って聞かせてさせてみる」の如く,年間を通して次のような指導を行っている。

「してみせて」の取組
 月1回のSST(ソーシャルスキルトレーニング)集会では,その月の学校行事や全校活動で身に付けて欲しい行動パターン・心構えの意識化を図る。活動に合わせて設定された「相手の話をしっかり聞く」「自分から仲間に入ろう」「リーダー上手」「メンバー上手」等のテーマについて,職員の役割演技によって具体的に知る機会となる。
 例えば5月に実施した「ふれ愛遠足」の前のSST 集会では,縦割り班におけるリーダーシップの発揮や遊びの輪に加わる話し掛け方等について,職員が小学生にふんして演技し,どの学年の児童も理解できるようにした。

「言って聞かせて」の取組
 SST 集会の後,子どもたちは自分たちの役割や具体的な行動について学級で話し合う。この場で,一人一人の特性に応じためあてが設定され,意識化される。

「させてみる」の取組
 いよいよ実践の場である。事前に自分が果たすべき役割を自分のめあてとした子どもたちが,実際の活動に臨む。全校遠足,運動会,文化祭等の学校行事では,事前にスキルとして話し掛け方,相手の受け入れ方をイメージできているため,自然な態度で下級生の面倒を見たり,活動の輪に積極的に入ろうとしたりする姿を多く見ることができた。

3 自信が子どもの背中を押す
 やればいいことは分かっているが,なかなか手が出せない子ども。その背中を押すのは自信である。体験を通した様々な成就感が自信となり,自己肯定感を高める。
 そのためにも,学校教育で他者とかかわる方法を具体的に知らせ,実践を通して確かな自信の構築を図る教育活動を段階的・継続的に進める必要がある。
 価値の多様化が進む時代であるからこそ,一人一人がしっかりとつながりながら,それぞれの自己実現に向かって努力する意欲,気力を高めていきたい。

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