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提言
身近にふれて感じることから始める環境教育
新潟・早通小学校

1 はじめに
 当校では,ビオトープと理科コーナーを通して児童が身近に自然環境にふれて,環境の保全について考える環境教育を実践している。ビオトープは前庭に,理科コーナーは教務 室前に設けられていて,児童がいつでもすぐに行くことができるのが特徴である。

2 在来種を守ることの大切さを学ぶビオトープ
 当校のビオトープは前庭の一角にあり,カキ殻・炭・バイオメッシュを使って流れる水が浄化される仕組みになっている。亀田地域に昔生息していたドジョウを復活させようとする「ドジョウプロジェクト」に当校も参加し,校内のビオトープでドジョウを飼育している。また,最近ではあまり見られなくなったメダカも飼育している。ドジョウもメダカも水がきれいな環境でなければ生息することができない。ビオトープでドジョウとメダカを飼育することにより,水質環境をきれいに保つことの重要性を児童は学んでいる。ビオトープには,水生生物だけでなく,アサザなどの在来種の植物も生えている。アサザも,当校のビオトープのように水がきれいな環境でないと生息できない。学校の近くでは,これらの在来種があまり見られなくなった。在来種の植物を守ることは簡単ではなく,環境が一度崩れてしまうと,また元に戻すことは並大抵の努力ではできないことを児童は小さなビオトープから学んでいる。

3 水生生物・植物・昆虫と直接ふれあえる理科コーナー
 教務室の前にある理科コーナーには,ビオトープに生息している水生生物・植物・昆虫が解説付きで季節に合わせて展示されている。ドジョウ・メダカ・マテバシイ・季節の昆虫などがいて,児童がいつでも見たりさわったりできるようになっている。セミの羽化シーンを全校児童が見ることもあった。理科コーナーには顕微鏡も設置されていて,児童がビオトープで見付けてきたものを見ることができる。ビオトープに生息するものを,より見える化し,ふれやすくしたものが理科コーナーである。

4 おわりに
 当校のビオトープと理科コーナーの整備と企画の中心となっているのは,サイエンスコーディネーターである。理科好きの子どもを増やし,学級担任の理科授業を支援する当校独自の校務分掌である。当校の児童は,毎日気軽にビオトープと理科コーナーに足を運び,身近な自然とふれあっている。4年生の総合では,これらの学びを更に発展させ,新潟水俣病について学習することになっている。

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