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提言
共に「今」を生きる
南魚沼・赤石小学校

「大変です!鬼ごっこになりません!」と言って職員室に駆け込む1年生担任。自分が勝たないと喧嘩になったり、途中で抜けたりなど、遊びにならなかったという。このような光景は、最近の学校現場では珍しいことではない。

1 鬼ごっこに広がる両者共存の世界
 「もういいかい!もういいよ!」というかくれんぼ。鬼は全員見付けないと終わらない不安、隠れた側は見付かりたくないけど、けれど見付けてもらわないとずっと隠れている不安が持続する。この時空には、待つ、我慢する、ルールを守る、空気をよむ、協力するなど、関係性を豊かに発展させ、「今」を楽しむ子どもの異界体験の世界が広がっている。
 本校の近くのスキー場には、ブナ林や季節の花咲く草原が広がる。全校活動で鬼ごっこやゲームを楽しむと子どもたちの明るい笑顔が緑のそよ風に揺れる。それは、ネットゲームで疲れ切った顔とは対照的な姿が映し出される。
 鬼ごっこは、勝つか負けるかの二者択一の世界ではなく、対抗しながらもお互いに救出し合う、両者共存の世界があり、勝ちと負けの境界を楽しむ時間でもある。電気やICチップのいらない平凡な世界に、心の教育の原型を見る。

2 「愛されている」という確かなメッセージ
 朝、うつむき加減な子どもと対話すると家でのバトルや葛藤が伝わってくる。本校が実施するアンケート調査で「自分が好き」という子どもの比率は高、 くない。同時に「家族に愛されている」と意識しつつも、家族関係に不満をもち、隙間風を感じている子どもたちが増えている。
 近年、学校は、家庭同様に、あるいはそれ以上に、その子にとっての安心できる場所、大事にされる場所となることが求められるようになった。一人一人に寄り添うとは、彼が・彼女が経験している同じ地平を共時的に生きてみる、という厳しさが試される。虐待や様々な問題の連鎖を断ち切る覚悟が必要である。
 言葉にならなくても、あなたは「愛されている」というメッセージが確実に子どもたちの心に届くこと、この土壌をつくることを、もう1つの心の教育の原型としたい。

   この里に手まりつきつつ子どもらと
           遊ぶ春日は暮れずともよし(良寛)

 無償の愛とともに他にとらわれることなく、己の心を自由に遊ばせる良寛の眼差しは、子どもと教師の織りなす温かな学びの世界と共通する。自然体で、遊びが生まれ愛が育まれる学校づくりを通して、心の教育の充実に努めたい。

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