平成16年10月23日、中越大震災が発生した。惨憺たる光景が広がる中、数日後の11月1日に予定通り6町村が合併して魚沼市が誕生した。あれから8年、復興から始まった魚沼市は、新たなよさを加えながら歩みを続けている。例えば、市民の歌「魚沼元気」の公表、尾瀬の国立公園指定に伴う「魚沼から行く尾瀬ルート」の活性化及び市内全5年生を対象とした「魚沼尾瀬学校」の実施、今年11月に開催される「第1回コンヒカリ紅葉マラソン」などである。魚沼市の小学校は9校、児童数約2,000人である。9人の校長で毎月1回、定例校長会を開催し、「研修」と「情報交換」を柱に活動している。
1 多様な研修で魚沼のよさを知る
年度初めに各校長にアンケート調査を行い、研修テーマを決めている。本年度は、特別支援教育と学校評価について重点的に研修することとなった。
年2回、各校を順番に訪問し、校長から学校経営の説明を受けた後、市の地域教材について学んでいる。最近では、新潟県立浅草山麓エコミュージアム、開山堂「石川雲蝶」の木彫、大倉隧道などを訪ね、講師を招いて解説をお聞きし、自校の教育活動への導入を図っている。研修の最後は、御退職を迎えられる校長先生から後輩へ向けて講話をいただく。改まった時間の中で、深いお話を拝聴している。
2 情報交換で魚沼のよさを生かす
学力向上、魚沼尾瀬学校とフォーラム、各種親善大会の反省と改善点の確認、各校の安全教育や危機管理、生徒指導上の問題と対応策などについて、細かな情報交換を行う時間を十分確保し、大切にしている。
また、年に1度「教育懇談会」を開催し、市長、教育長をはじめ市の教育行政担当者と、小中学校長が直接懇談している。本年度は、幼保小中の連携を意図し、園長からも参加していただく。
話題は、中学校長会と連携して、市長に提出している「教育施策及び予算等に関する要望書」を基調とし、時々の課題を取り上げている。
魚沼市小学校長会は、このような活動を行いながら、魚沼のよさを知り、それを生かした教育の推進を目指し、今後も重要な役割を果たしていく。 |