ユネスコの「世界ジオパーク」(地球科学的に見て重要な自然遺産・大地の公園)に認定された「ひすいとフォッサマグナの町」糸魚川市。当市小学校長会は18名の会員で構成され、制度部・福利部・研修部・広報部の4部会を設定して全連小・県小校長会と連携しながら活動している。定例の会議・研修会は毎月1回開いている。
1 研修で校長力を高める
校長としての識見を高め、学校経営上の問題解決に資するために、講師を招へいして研修会を行っている。先輩の校長経験者から現職に伝えたいことをテーマに講話をいただき、学校運営のあり方を具体的に学ぶとともに、レポートを基に管理部と指導部に分かれて協議しながら上越教育事務所よりご指導をいただいている。また、中学校区ごとに日常的に互いに情報と課題を共有し、課題解決に向けた取組を行っている。
2 子ども一貫教育を経営に生かす
糸魚川市では、0歳から18歳までの子どもの教育を見通し、最も大切にしたい内容を一貫した教育方針として体系立てている。この「一貫教育基本計画」での重要な位置を占める小学校教育において、発達段階に応じた指導のねらいと実践内容を実現させるべく、一貫教育の趣旨を各学校の教育課程につなげるための取組を行っている。
3 ジオパーク学習の推進
豊富な実践のある「ふるさと糸魚川教育」は、本年度より「ジオパーク学習」と改称した。ジオパークは地質遺産だけでなく地史や動植物、文化遺産等多様なふるさとの宝である。これを学習素材として有効活用していくため、市内にある24のジオサイトについて教材化を図るとともに計画的に地域研修を実施している。本年度は姫川流域の3つのジオサイトを訪れ、地域のよさを子どもたちに伝える情報を得ることができた。
これらの取組から校長自身の研修を深め、会員相互の堅い連携を保ちながら糸魚川市の教育の充実を目指して、強いリーダーシップを発揮できる校長会の実現に向け努力している。 |