平成18年に旧十日町市、旧川西町、旧中里村、旧松代町、旧松之山町の5市町村が合併し、新「十日町市」が誕生した。それに伴い、当会は妻有の里十日町市23校と中魚沼郡津南町の5校、計28校の構成となった。
1 連携を通して校長力を高める
当校長会は、郡市内の教育関係団体や教育委員会等との連携を密にして、教育の向上発展を図ることを重点に活動している。
十日町市中魚沼郡教育振興会は、郡市内の小・中学校、中等教育学校、特別支援学校の教職員で組織し、教育に関する調査、研究、協議を通して地域教育の振興・発展を目指している。当会の会長が教科等の部長となり、研究部、専門部ごとに事業計画を立案し、教職員の研修をリードしている。研究部では教材ごとの授業公開や検討会が活発に開催されている。専門部では特別支援教育やへき地複式教育等の当郡市の課題解決に向けた多様な研修の機会を提供し、教職員の指導力の向上に努めている。
また、十日町市と津南町は、定例校長会の他に独自に小中合同で校長協議会を開催し、諸課題の解決に向けた協議や教育委員会と連携した事業を推進している。小中一貫教育やいじめ不登校問題等の喫緊の課題をテーマに、校長のリーダーシップの発揮の仕方や連携の在り方等について学び合っている。
2 研修を通して校長力を高める
当校長会は、グループ研修や地域の著名人の講演等を通して互いに学び合いながら校長としての資質、能力の向上に努めている。
県小学校長会研究集会の課題レポートを持ち寄った研修では、校長としての働き掛けを視点に据え、具体的な働き掛けや職員指導等について議論を深めている。特に、校長のリーダーシップや組織の活性化等について活発な意見交換が行われている。
地域の著名人の講演は、妻有地域の歴史、文化、産業、自然、人物等の多様なテーマを取り上げ、校長自ら地域を深く理解するとともに、識見を高め、教育活動に生かす工夫をしている。
また、教育・学校経営観や提言等を会誌「波多岐」(毎年発行)にまとめ、学校経営の参考にしてはたきいる。
今後も、研修と連携を通して校長力を高め、妻有も教育の発展に尽力したい。 |