鮭の帰るまち村上。この地で育った子供たちも、いずれの日にかは、故郷村上に帰ってきてほしい。このような願いをもって日々の教育活動に取り組んでいる。
「郷育(きょういく)のまち・村上」を共通標語に掲げ、平成20年4月1日、近隣5市町村と合併し、新たな村上市が誕生した。名称は村上市小学校長会だが、従来どおり岩船郡の2村である、粟島浦村と関川村も会員校である。
郡市内の小学校は27校。組織としては、制度部・福利部・研修部・広報部の4部会を設置して全連小、県小校長会と連携しながら活動している。定例の会議は、毎月1回開いている。
1 中一ギャップ解消の小中連携
小学校長会に先立ち、市校長会議が開催され、そこで市教委からの指導を受ける。その後、中学校長会と合同の研修を行っている。課題は、小中連携である。10の中学校区ごとに小中連携プログラムを作成し、推進状況を発表し研修している。学校支援地域本部事業を活用し、家庭や地域との交流の在り方、地域の活性化、そして、学区としての特色づくりに校長としてどのように取り組むべきかを討論し合っている。
2 学校経営の改善を目指す会員研修
校長として、保護者や地域の方々のさらなる理解と参画を得るための種々の方策を検討し合っている。
学校評価を活用した学校経営の改善の取組については、学校だよりを毎週発行して、細かに学校の様子や子供の様子を知らせている事例が発表された。また、連携・協力を生み出す学校評価においては、共有アンケート実施支援システム(SQS)の手法を用いて、保護者や地域の方々と課題を共有する実践が発表された。これらの実践を通して、校長としての学校経営能力の向上はもとより、職員の力量をどのように向上させていくかを研修している。
3 市小教研におけるリーダーシップ
会員数383名の村上市小学校教育研究会のリーダーとして20の部会の理事を担っている。会員の所属感を高めるとともに、強いリーダーシップを発揮できる校長会を目指している。 |