平成18年3月、旧燕市と旧吉田町、旧分水町が合併し新「燕市」が誕生した。それに伴い、当小学校長会が発足した。当会は、新燕市15校と西蒲原郡の1校、計16校で構成されている。年間10回の定例校長会を開催し、燕市・弥彦村教育委員会及び郡市中学校長会、関係機関等と緊密な連携を図っている。互いに情報と課題を共有し、当郡市の教育課題解決に向けた取組を推進している。以下、当校長会の活動の一端を紹介する。
1 研修で校長力向上に努める
当校長会の目的の一つが、「校長としての資質・能力の向上」である。校長会では、グループ研修や情報交換など学び合う機会を設定している。
グループ別研修では、研修部の企画に基づき、県小学校長会の課題レポートや緊急の課題について発表・協議を行っている。課題解決のための協議の柱を「校長としての働き掛けはどうあればよいか」に据え、具体的な働き掛けについて議論を深めている。特に、校長としての判断やリーダーシップの発揮の仕方について、意見が集中して交わされている。
危機管理研修では、「事例に学び、自校の危機管理に活かす」ことを目的に、児童のトラブルに関する保護者対応や新型インフルエンザへの対応等をテーマに実施している。報告事例を基に、学校としての初期対応や関係機関との連携、保護者への説明等の視点から検討することで、適切な対応や判断について研修し、危機管理上の参考としている。
2 連携事業の充実を図る
当校長会の運営の重点に、市・村教育委員会と連携し学校教育目標の達成に向けた事業の推進がある。
燕市西蒲小教研では、会員の校長が教科部長となり、学習指導や生徒指導等の研修を担当し、新学習指導要領完全実施に備えた教職員研修を積極的にリードしている。
19の市教委連携事業の推進も、当校長会の特色の一つである。校長がリーダーシップを発揮し、担当教員と共に市の教育施策に参画するのである。
当校長会は、これらの連携事業の推進によって、全体的視野で教育に取り組む教員の育成にも深くかかわっている。 |