北越の小京都と呼ばれる加茂市、青紫の宝石あじさいの花咲く南蒲原郡田上町、どちらも豊かな自然あふれる山紫水明の地だ。会員は、加茂市７名、田上町２名の合計９名。少人数ならではの結束力とフットワークの軽さが持ち味である。
　加茂市・南蒲原郡校長会は、「郡市」と「個別」の校長会を車の両輪として活動している。

１　研修・情報交換そして親睦を三本柱とする郡市校長会
　年間２回実施している郡市校長会では、郡市の教育課題を共有し、解決に向けての研修と情報交換をねらいとしている。例年、関プロ・全連小等各種大会、中越地区研究集会、県小教研事業等の報告と協議を行っている。今日的な課題や他県の教育情勢等について意見交換ができる貴重な場となっている。また、３年前から、校長会研修旅行を郡市の小中合同で行っている。研修を深めつつも、この時ばかりは大いに懇親を深めている。今年度は山形・天童方面へ行く予定であったが、災害が発生するほどの大雨だったため、やむを得ず中止とした。

２　地域のよさを生かし、地域に根ざした学校経営を目指す個別の校長会
　加茂市では、小中の連携を一層深め、小中校長会が一枚岩となって加茂市の学校教育推進に当たっている。１１回の小中校長会の中で７回の研修を行う。学力向上を核に加茂市の喫緊の課題に対する研修・情報交換を行い、個々の校長力の向上に努めている。また、年間２回、小中１校ずつを訪問し、訪問校の校長より学校経営や課題解決のための方策等についての説明を聞き、よさを学び合っている。
　田上町には「田上の１２か年教育」というプランがある。町教育委員会の指導の下、〝田上の子は田上で育てる″を理念に掲げ、幼児園１・小学校２・中学校１の４園校がガッチリとスクラムを組み、町Ｐ連、町教研等の諸団体との連携を密にしながら、町ぐるみで田上の子どもを育てている。
　当校長会は、加茂市と田上町のそれぞれが、地域性を生かした特色ある取組を行っている。地域を愛し、地域に誇りをもつ子どもを育てるために、更に連携を深め、切磋琢磨することで、これからも確かな歩みを進めていく。