佐渡が1島1市になって10年、佐渡市小学校長会も佐渡市と歩みをともにし10年目を迎えた。発足時の学校数は36校。児童数の激減に伴い統廃合が加速化して現在の学枚数は24校。昨年度からは小中連携校も4校スタートしている。
厳しい現状を踏まえながらも、当校長会は、「小学校教育に関する諸問題を研究協議し、相互の連絡を密にして、各学校経営の改善に資するとともに、市内小学校教育の発展を期すること」を目的に、時代の変化に即応できる組織体としての活動を工夫し、着実な歩みを続けている。
1 特色ある「特設委員会」
佐渡市小学校長会には、専門部の他に「特設委員会」なるものがある。発足以来、「教育課程」「学力向上」「生活指導」「体力向上」「学校評価」の5つのテーマについて、調査研究を積み重ねてきた。23年度からはテーマを毎年見直すこととし、現在は、①不登校対策、②地域との連携、③学力向上、④特別支援教育の4つを特設して、喫緊の課題解決に向けての貴重な情報や資料の収集、そして発信の役割を担っている。
2 学力向上策の提案・発信
昨年度、研修部と学力向上委員会がタイアップして、学力の高い秋田県や福井県等の資料を収集・分析し、佐渡市の学力向上策を提案したリーフレットを関係機関に配布した。その中に「学力を向上させる教師の十ケ条」を明記し、島内教員の授業改尊や指導力向上に役立てている。
さらに、今年度は、「教育の島」という小学校長会だよりを年に6回全家庭に配布し、保護者の関心を高める工夫をしている。
3 支え合い学び合う関係
島外から新任校長として赴任してくる会員も多く、支え合い学び合う関係を大切にしてきた。毎月の校長会での情報交換はもとより、夏季休業中には、たっぷりと研修と懇親を深める研究協議会を開催している。
これからも連携を密にしながら、佐渡市の未来を担う教育の充実・発展に総力を傾けていく覚悟である。
次年度は、代議員会が佐渡で開催される。全会員が「おもてなし」の心で準備を進めている最中である。 |