世界ジオパーク認定「糸魚川ジオパーク」には、大自然を感じさせるジオサイトが24あり、この魅力ある大地に来年3月、北陸新幹線が走る。
糸魚川市小学校長会は、17名の会員が、制度部・福利部・研修部・広報部にそれぞれ所属し、全連小、県小学校長会と連携しながら活動している。
1 学ぶ校長会実現のために
学校経営を行い、教職員への的確な指導を行うためには、校長としての識見を高めるとともに、県小学校長会の方針・事業の理解、糸魚川市子ども一貫教育方針「ひとみかがやく日本一の子ども」実現等に向けた具体的な企画力・実行力が必要である。研修会を重ね、自校の取組に生かすために常に学ぶ姿勢を大事にしている。
2 市教育委員会との連携を重視する
市教育委員会は身近な指導者であり、支援者でもある。定例の校長会では指示・指導を仰ぐ。年2回の教育懇談会では、保育園・幼稚園長、中学校・高等学校長とともに、市子ども一貫教育への取組について、実践報告を基に協議を重ねている。教育委員や関係各課の幹部職員も同席し、全市挙げての取組が実現するよう連携を図っている。
3 研修での高め合いが組織力に
例年、校長研究集会での実践レポートを事前に持ち寄り、「校長」を主語にした取組になっているかを検討している。協議により、より高い意識と取組につながるとともに、学びながら糸魚川の教育への組織力の向上にもつながっている。
今日的な課題への研修もテーマを決めて取り組んでいる。幼・保育園、中学校との連携や防災教育が昨年度からのテーマである。この研修会では上越教育事務所からも直接御指導をいただいている。一方、児童にふるさとへの誇りと愛着を抱かせるためにも、まずは自分たちが地域をよく知ろうを合言葉に、ジオサイ卜現地研修を重ねている。本年度は、火山をテーマに、新潟焼山の避難シェルターや砂防ダム等を視察した。登山道途中から見上げる焼山は、畏敬の念を感じるほど雄大であり、改めて防災教育への必要性を感じた。学ぶ校長会を念頭に研修を重ね、校長力を高めるとともに、組織力で糸魚川の教育の発展に尽力していく。 |