北越の小京都加茂。雪椿のまち加茂。粟ケ岳を源流とする加茂川が市内中央を流れている。当校は加茂駅より約1キロメートルに位置し、市の中心部の南側にある。
【全校児童の40%がスクールバス通学】
加茂市全体でスクールバス30台保有(これは日本一のスクールバス体制てある)しておリ、当校でも3台のバスが朝の登校時、そして下校時は各学年の下校時刻に合わせて運行している。
乗車する子は、全校児童245名中100名。約40%の児童が利用している。乗車対象児童は地域で指定されているが、通学距離が約1キロメートル以上で住宅街が途切れる地域の子は1キロメートル以内でも利用。
登校時は歩き、下校時に乗車する子、また反対に登校時に乗車し、下校時は歩く子。冬場だけ乗車する子等様々である。運転手さんは方面ごとに同じ人が1年間担当しているので、子どもの乗り降りする場所も把握できる。当校のスクールバスの取組については、平成17年にNHK クローズアップ現代で放映された。
【毎朝セーフティ・スタッフ40名以上に見守られて登校】
本年度43名の方がセーフティ・スタッフに登録。スタッフの方は緑のユニフォームと帽子を着用し、交差点に立ち子どもたちと毎朝あいさつを交わし、子どもたちを見守ってくれている。学区のほぼ全町内にスタッフの方がおり、徒歩で通学する子が通る交差点や交通量の多い横断歩道を中心に立ち、交通安全指導をしていただいている。つまり住宅街が途切れる100名はスクールバスで登校。住宅街を通る145名はセーフティ・スタッフに見守られて登校している。私も学区に白宅があり、徒歩・1キロメートルで通勤届を出しているが、学校までの間に4か所、5名のスタッフの方と毎朝あいさつを交わし、横断歩道を渡る際に誘導してもらって通勤している。交通量、交差点の場所からして極めて適切な配置であると捉えている。
【校舎内は保護者・地域の方が自由に出入り出来る】
児童館が3階の校舎の一番奥に位置し、毎晩6時半まで利用されている。体育館は2階に位置し、毎晩、そして週末も社会体育関係で開放されている。赴任した頃は、管理面で大変不安を感じた。しかし考えを変えると、校舎内に保護者や地域の方が常に出入りすることで、不審者侵入に対しての抑止力につながる。警備会社のセンサーは廊下に設置されておらず、児童館の迎えの保護者、学校開放の利用者が校舎内を行き来している。
【熊鈴・教育懇談会】
2年前に学区に熊が出没。加茂市の対応は早く全児童に熊鈴を配布。子どもたちは熊鈴をランドセルに付けて登校している。
学区内全区長・学区内民生委員・小中学校の校長、教頭、生活指導担当による教育懇談会を年1回開催し、学区の児童生徒の様子等について情報交換の場を設定している。
【保護者へのメール配信】
本年度に入り、不審者情報一件(コンビニ強盗・逃走中)と台風4号接近に伴う登校時刻の変更の情報を、早急に保護者、そしてセーフティ・スタッフの方に連絡すべき事例が発生した。まず、保護者に不審者情報や自然災害に伴う学校の対応を早急に知らせる手段として、保護者へのメール配信システムに現在取リ組んでおり、この会報が発行される頃には実施できる予定である。 |