1 学校の成り立ち
当校は旧西頸城郡名立町の下名立・上名立・不動の3つの小学校が統合されて平成14年4月に設立された。平成17年に、当時の名立小学校と統合し、上越市立宝田小学校となった。
校名は、学校の所在地の字名「宝田」に由来している。国道8号線から3キロメートルほど内陸部に入っており、学校の背後は山、前面には田畑が広がり周囲に民家はない。全校児童121名のほとんどはスクールバスでの通学である。
2 魅力溢れる木造校舎と広い校地
旧名立町が総力を挙げて建設した学校である。
訪問者が異口同音に発する言葉が「きれいな木造校舎で大変気持ちがいいですね。」ということである。校舎は特別教室棟と2つの普通教室棟が片仮名の「ヨ」の字の形に配列されている。教室の位置は低・中・高学年部で適度に距離が置かれ、木のやわらかさ・ぬくもり感は児童と職員にとって大きな潤いとなっている。
また、1周200メートルや直線100メートルのコースが優にとれ、どんなに雨が降っても30分後には乾くグラウンドと広くゆとりのある体育館がある。
そして、特筆すべきは、児童だけで200人は座れる観客用スタンドとサイドに広いスペースをもつプールである。今年は初めて、上越市第1ブロック水泳大会の会場となる。参加7校の児童にとって充実した大会になるように、準備を進めている。
3 築かれていく校風
今年で創立8年目を迎え、開校10周年が目前に迫っている。学級数は、普通学級が6、特別支援学級が2である。
当初は、統合前の地域間のわだかまりもあったようである。最近は、全校で児童を男女とも「さん」付けで呼び、丁寧な言葉遣いを心掛けている。更に、気持ちのよいあいさつを交わす運動が学級ごとに展開され、バスを降りた子供たちが交わす「おはようございます。」の元気のいい声は、当校の風物詩になろうとしている。
また、先日の運動会に向けての準備や練習では、6年生児童が中心となって、下学年への応援指導とポンポンや衣装などの道具製作を行った。学年に応じた児童のやる気が随所に見られ、当日の運動会は大いに盛り上がった。この様子を見た保護者や地域の方々は、学校としてのまとまりと児童相互に友情と思いやりの心が芽生えていることを強く感じていた。
4 様々な連携の構築
保育園・小・中学校・教育委員会名立分室は定期的な情報交換の場を設定している。また、学校評議員会は小・中学校合同の開催である。学校評価や学力向上への取組でも小・中学校では共同歩調をとっている。
また、上越教育大学からは学力向上や英語活動等の校内研修で、年間を通じて大きな支援をいただいている。特別支援教育でも大学院生から支援員として活動に携わってもらい、担任の大きな助けとなっている。
新しい学校として、可能性への挑戦を今後も続けていきたい。 |