1 はじめに
燕市は、新潟県のほぼ中央に位置し、三条市、加茂市等と合わせ県央都市圏を形成している。
洋食器やハウスウエアの生産では、世界的なシェアを誇る工業都市である。また、「人づくり」を、まちづくりの原点とし、豊かな人間性と創造性を備え、郷土に愛着をもった人間づくりを推進する「教育立市宣言」を平成18年に行っている。
当校は、「子どもが輝く学枚が輝く」を合い言葉に、「挨拶日本一」「自分の得意なことに挑戦」を目指して、学校支援地域本部事業と絡めて、学校の活性化に取り組んでいる。
2 新校舎完成…新たな歴史の始まり
平成25年3月11日に新しい校舎が完成し、1 6日にプレハブ校舎から引っ越しした。教室はオープンスペース、中庭はアンツーカー、屋上にはプール、広々とした家庭科室とコンピュータ室、音響効果抜群の音楽室と本当に素晴らしく、恵まれた環境になった。
4月12日には、来賓、市当局、工事関係者、地元自治会長、学枚職員、児童等、大勢が参加して竣工式を行い、校舎の完成を祝った。
新しい環境の中で過ごせる幸せに感謝して、校舎を大切に使ってほしいこと、新しい吉田小学校を築いていってほしいことなどを子どもたちにメッ¥セージとして伝えた。
3 夢・挑戦・感動のあふれる学校
学校は、子どもたちにとって心身共に安定し、自己の力を最大限発揮し、充実感や達成感・満足感を味わうことができる場所であってほしい。その一つ一つの積み重ねが、子どもを成長へと導く。「分かった・できた・やった・すごい」という喜びを数多く体験させたい。そして、更なる取組へ
と挑戦する気持ちを育てたい。
「一人一人が輝く」
・目指せ!〇〇名人、○○めあて達成
・頑張ったこと、できたことの実演
子どもたちが、学校生活、家庭生活の中で、頑張ったこと、できるようになったことを、全校朝会や学習参観、学級活動を利用して、他の学年や学級、保護者に見てもらうようにしている。
4 文部科学大臣表彰受賞
地域には優れた人材、特技をもった方が数多くいる。そうした人・ものを積極的に活用して、子どもたちに本物志向、学習の奥深さ、心の豊かさを学ばせている。また、学習での保護者参加を積極的に勧め、学習の効果を高めている。
「本物志向」「支え合い」
吉田小学校地域教育協議会にはフラワーサロンやまちづくり協議会、交通安全協会、吉田お話の会など8つのクラブがある。地域コーディネーターを中心として、それぞれのクラブは、学校と連携を図りながら、学校の要望に応えて学習支援、行事支援、図書館整備、環境整備などの支援を行っている。年間1000 名以上の地域ボランティアが学校に赴き、学校を支援している。また、広報活動にも力を入れ、年2回カラー刷りの「吉小・わくわくボランティアだより」を発行し、学区全戸に配付している。更に、給食会や感謝の会を開催し、交流室において、学校との意見交換やボランティア同士が交流する機会を設けている。この業績が認められ、平成24年12月3日に、「優れた地域による学校支援活動」として、文部科学大臣表彰を受賞した。 |