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提言
外国語教育の充実のために
柏崎刈羽・比角小学校

  本稿の執筆依頼を受け、改めて文科省の外国語教育に関わる調査報告書や提言を読み返すと次のことが分かる。
〇 小学校では、コミュニケーション能力の素地を養うという観点で外国語活動を通じた成果が出ている。(*1)
〇 英語学習では、とりわけ話したり書いたりする場面において、失敗をおそれず、積極的に英語を使おうとする態度を育成することが重要。(*1)
〇 生徒の英語力の向上には、相関分析や取組の変化に着目した経年変化分析の結果、「生徒の言語活動の割合」「英語教師の英語力や発言の割合」「ICTの活用(発表や話すことにおけるやり取りをする活動)」等が影響を与える。(*2)
〇 外国語活動が高学年から中学年へ、また、高学年は中学校の内容が前倒しされたかのような印象を受ける。しかし、そのように考えることは、その目標を見誤ることにつながりかねない。特に、高学年に導入された「読むこと」「書くこと」は慣れ親しませる段階であることに留意したい。また、文構造や語順等については、コミュニケーション活動を通して気付きを促すことが大切であり、文法的な説明等を優先させることではない。(*3)さて、当校には英語専科が1名配置されている。(以下S先生)、彼は全勤務4年目、本校勤務1年目である。今年の始業式に先立って行われた新任式のエピソードである。S先生の前のK先生が、流暢な英語で自己紹介をしたところ、児童から、「すごーい」の声が上がった。どうするS先生と思って、彼に注目した。彼は、突如スペイン語で挨拶をはじめ、児童からは、さらに驚嘆の声が上がった。更に、その後の転校生の紹介の折に は、N先生もスペイン語を交えて紹介するというグローバルな展開となった。
  彼は、子どもたちに外国語を通じて話す楽しさや喜びを感じてほしい。日本と違う文化に触れることにより、様々な考えを知ってほしい。そのためには間違えることは当たり前で、何度間違えても、積極的に挑戦できるような英語の授業を実践できるよう、研修を重ねたいと語ってくれた。
  前述の提言の多くは、既に彼が体現している。彼の努力に敬意を表するとともに、更なる成長を願っている。一人でも多くの教員が外国語教育を通じてコミュニケーションを図る素地や基礎となる資質・能力を育成できるよう思いを新たにしている。

〈引用〉「文部科学省:*1今後の英語教育の改善・充実について報告、*2令和4年度 英語教育実施状況調査、*3小学校外国語活動・外国語研修ガイドブックより」

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