1 はじめに
長岡市では、子供ふれあいサポート事業として学校や教育委員会のみならず関係機関からなるネットワークをつくり、問題行動等に対する予防及び対応をしている。さらに、小中学校、家庭や地域の関係機関が連携し、児童生徒の健全育成を図ることと地域の情報収集の強化を目指し、中学校単位にサポートチームをつくっている。
2 与板の子供の健やかな成長を考える会
与板地域では、長岡市子供ふれあいサポート事業を受けて、地区サポートチーム「与板の子どもの健やかな成長を考える会」を組織している。この会は、「幼・保・小・中・地域・関係機関が連携し、子どもたちの健全育成を図る。」「子どもたちのいじめや不登校を含めた問題行動の未然防止や解決に向けたサポート体制の強化。」「与板のよさや特性を生かし、子どもたちがたくましく生きぬくための資質や能力の育成に向けた支援を行う。」ことを目的としている。今年度は、楽山苑のクリーン作戦、地域連携フォーラム、いじめ根絶スクール集会、幼稚園親子体操、中学校道徳講演会、小学校PTA音楽鑑賞会、保育園性教育講演会等の活動を位置付けている。地域連携フォーラムでは、昨年度に引き続き、子供たちの新たないじめの形として心配されている携帯電話、インターネットでの子供の問題や対応の仕方等についての講演会を行った。また、いじめ根絶スクール集会では、昨年度、今年度と「いじめ問題の解決に取り組むNPO 法人ジェントルハートプロジェクト」に講師の派遣を依頼し、講演会を行った。各団体がそれぞれ独自に主催していた活動も、今年度からは、この会の活動として位置付け、多くの人から参加してもらい子供たちの健全育成を目指している。
3 与板小学校の取組
本校でも、Q-U 調査、全児童との教育相談、保護者との個別面談をセットで年2回行い、生活アンケート等を行いながら子供たちの心の声を聞き、構成的エンカウンター、縦割りファミリーでの活動、児童会活動を始めとした子供たちが主体となる行事、熱中!感動!夢づくり教育に取り組みながら、豊かな心の育成に取り組んでいる。
今年度から、市の小中連携推進モデル地区事業の2年間の指定を受けた。義務教育を終了するまでに与板の子供たちをどう育てるのかを考え、幼・保・小・中の問題をそれぞれの問題で終わらせず、それぞれが役割を果たしながら、どう連携していくのかを探っていく予定である。 |