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提言
これからのICT教育に向けて
上越・高志小学校

 現在の子どもたちはデジタルに囲まれて生活し、パソコンやスマホも抵抗なく使っています。しかし、使い方は、ゲームやYouTubeの視聴など、情報の消費が中心です。これから、子どもたちは、進化した人工知能が様々な判断を行ったり、身近な物の働きがインターネット経由で最適化されたりする時代を生き抜いていくことになります。情報を消費するだけでなく、情報や情報機器を効果的に活用して、問題を発見・解決したり、自分の考えをまとめたりする資質・能力が求められていきます。
 こうした背景もあり、次期学習指導要領では、「教科等を越えた全ての学習の基盤」として、言語能力とともに、情報活用能力を挙げ、プログラミング教育が必修化されます。また、次期学習指導要領では、「何を学ぶのか」という学習内容に加えて、それを「どのように学ぶのか」という学習過程の在り方や、その成果として「何ができるようになるのか」という資質・能力の在り方が重視されています。こうした教育の在り方は、次のようなICTの特性や強みによって、より効果を上げることができます。

  学習ニーズに応じ、試行錯誤しながら情報を収集、整理・分析、まとめ表現することなどができる。
  時間や空間を問わず、思考の過程や結果を可視化したり、学習過程を記録したりできる。
  教室内外で距離に関わりなく、相互に情報の発信・受信のやりとりができる。

 こうした特性や強みを教育の中で効果的に生かすことが、「主体的・対話的で深い学び」の実現につながっていきます。そして、そのために、次のような視点から必要な条件整備を学校運営に位置付けて取り組んでいく必要があります。

  ICT環境の整備
  効果的な教材の開発と指導力を高める研修等の在り方
  指導体制の充実や地域社会との連携・協働

 当校でも、普通教室で一人一台の可動式PC(タブレット)と電子黒板等を活用するICT環境の整備が図られてきています。しかし、まだまだ不十分であり、効果的な教材の開発や職員研修、指導体制の充実もこれからです。
文部科学省から示される「ICT教育環境整備指針」「小学校プログラミング教育指針(仮称)」を踏まえつつ、校長として次期学習指導要領の学習を支えるICT教育等の充実に向けた体制づくりをリードするとともに、校長会としても行政等にICT環境の整備等を積極的に働きかけていく必要があります。

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