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提言
「自分の命は自分で守る」子どもの育成
柏崎刈羽・鯨波小学校

 予測不可能な自然災害や交通事故により、児童の尊い命が奪われる悲惨な事件が後を絶たない。当校は、海岸からわずか500メートルほどに位置しているとともに、交通量の多い国道や県道も近いことから、児童に「自分の命は自分で守る」意識と危険回避能力を身に付けさせる必要性を強く感じている。児童を取り巻く危険に対し、確実な対応ができる安全な学校を目指し、以下の取組を進めている。

1 「命を守る」意識の強化と危機対応能力の向上
 「自分の命の大切さ」や「命を守ることが何よりも優先されること」を児童一人一人に実感させる指導を安全・防災教育の基盤に置いている。道徳と人権教育、同和教育における「生命尊重」の学習を全体計画・年間指導計画に位置付け、全職員がその重要性を共有して年3回の防災訓練(火災・地震・不審者対応)実施につなげている。昨年から、地震対応訓練に大津波が発生した場合を想定し、全校児童が一斉にグラウンドから海抜86メートルの裏山へ避難する訓練を取り入れた。また、集団登校中の児童を襲った交通事故を教訓とし、今年度は「登下校時の危険回避訓練」を実施した。登下校中に危険を察知した状況下での適切な行動を考えさせ、実際に行動して身に付ける訓練である。いかなる危機的場面に遭遇しても、「自分の命は自分で守る」実践力を育てたいと考える。

2 実効性ある危機管理体制の確立
 水泳授業の開始に当たって、児童への確実な安全指導や校内指導体制の確立は当然であるが、万が一の緊急事態には「迅速さと正確さ」が何よりも求められる。該当児童への対応、素早い報告、児童管理、保護者・関係機関への連絡等、実際の緊急場面を想定した全職員でのシミュレーション訓練を実施した。職員の危機意識を高めるとともに、マニュアルの改善、実効性ある危機管理体制につながった。

3 家庭・地域・関係機関との連携
 地域の駐在所や交通安全指導員、地区防犯組織である「ながらパトロール」隊の協力で、児童の登下校については安全が守られている。PTAでは地区の危険箇所点検から、学区内安全マップを完成させた。今後、マップの学校での有効活用や迅速な地域との情報共有、合同避難訓練の実施など、地域ぐるみの取組につなげていきたい。
 最近、地域から「児童の挨拶がよい」という声をたくさんいただいている。今後も挨拶運動を始め、様々な学校と地域との連携活動を安全・防災教育の大きな力としながら、安全に対する意識の高い学校づくりに努めていきたい。

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