当校では、「思考力・表現力の育成」に向けて、学校教育ビジョン「おおがたの教育」(Ⅱ「自ら学び自ら考える力」の向上と教師の授業力向上に努めます)に次のように明記し、授業研修に取り組んでいる。
(1)「しっかり教えて、じっくり考えさせる」授業づくりを心がけます。
□ 基礎的な知識・技能の定着を図るために、習得・習熟のための繰り返し学習を重視します。
■ 思考・判断・表現する力の育成を目指し、考えを書く・考えを話す・考えを交流する学習を重視します。
(2)-中略-
(3)「児童の学力と教師の授業力は比例します。」、私たちは授業力向上研修に一層取り組みます。
□ 年聞を通して、指導主事等の外部指導者から指導を受ける機会を増やし、授業研修を推進します。 |
当校の校内研修はまだ発展途上であるが、今年度は研修体制を整えて確かな一歩となる研修を歩み始めた。
新学習指導要領で重視される「基礎的な知識・技能を活用して課題を解決するための思考力、判断力、表現力等を育てる」授業は、これまでも私たちが追い求めてきた授業である。改訂を機に、教師一人一人が「じっくり考えさせる」ことにもこだわってほしい、私の切なる願いである。
6月、研修のスタートに当たって私の考えを示した。
授業テーマは、「思考・判断・表現する力を育てる指導の工夫~考えを書く・話す・交流する学習を通して~」である。このことは、「しっか教える」ことを前提として、「じっくり考えさせる」授業をつくることである。
どんどん教えていく「近道の授業」も大切であるが、これだけでは自ら学び自ら考える力は身に付くものではない。時間をかけて待ったり試行錯誤したりする「遠回りや寄り道の授業」は、即効性は期待できないが、一歩一歩、着実に「白ら学び白ら考える力」が身に付くと考えたい。
また、「自分発~先生経由~自分着」ではなく、「自分発~友達経由~自分着」がみえる授業をつくりたい。「友達」経由は互いの考えの「交流」である。このことを通して、自分着の自分らしい学びを促したい。
「教える」授業力は数値という結果から見直せるが、「育てる」授業力は数値では計り知れない。「思考力・表現力の育成」は、教師閻の真の交流がカギを握ると考える。 |