1 食育の困難の中に
白らの習慣、考え方、流儀が日々に根付いた食生活。その行動変化など容易に起こるものではない。
心に残る経験、友と語れる経験をして、生活がより楽しく充実しそうだと子供が感じること。そんなことを願って柔らかで確かな研究実践を求めている。
2 組織的な動きを【校長の指導】
① 阿賀町学校保健委員会【リーダーシップ発揮を促す】
当町の養護教諭、栄養教諭、学校栄養職員は研修を通した強い結びつきをもち、標記委員会の活動主体である。
全町に呼びかける「体のために考えて選ぼう!楽しくおやつ」のもと、委員会で作成したポスター「おやつの点数表」がある。これを教材とした授業を各学級で実践する。子供にとって、ここで得た知識を家庭で語りながら取り組むことは殊のほか楽しい。
② 食育推進員【持続的な地域連携をつくる】
助力を得て、三郷フェスティバル(文化祭)での料理教室を開催する。手軽で、ヘルシーな美味しい料理を教わることは、子供白身の健康志向を現実感のあるものとして向上させる。
翌週には「キャロットケーキを家で作ったよ。」の声が上がる。関心の高まりは、学級園で収穫した野菜の調理を、推進員の方を招いて行うことに発展した。
③ モグパク週閻【指導の構えを徹底する】
子供に働きかける力を十分に持つ家庭・地域である。それ故に、学校ではバランスのよい取組が可能である。残量減は1つの指標だが、それに偏らずマナーを織り交ぜた指導をするのがこの活動である。養護教諭を中心に全職員が趣旨を理解して指導する。
正しく楽しく食べることを大切にする中で、子供は落ち着いて食事をすることができ、白身が満足する食の改善に動き出す。「ニンジンが甘かった。」「初めて完食した。」と語る子供に自信がのぞく。
3 地道に評価・改善
小さな軌道修正、根本的な見直しを進める上で自覚的な評価の力は大きい。課題の焦点化がカギである。
家庭との連携が重要であることは言をまたない。厳しい実態を示せばそれで変わるというものではない。納得の中で変容することを期待して、がんばる子供の事実を共有したい。 |