私たち新潟県小学校長会は、伊藤会長の下、「尊敬を勝ち得る校長会」を目指しています。
そのための一つとして諸会議、諸事業の見直しを行っています。先日の理事会においては、21年度の前半を振り返って、問題点や改善点等を出し合いました。制度部の調査事項の是非、制度・福利・研修部の調査を整理する必要性、5%の改善を行うことの大切さ等々、全理事から問題が提起されました。組織として、常に足下を見つめ直し、方向をしっかり定めて進んでいくということは大切なことであり、「尊敬される」必要条件でしょう。
この点、新潟県小学校長会は、歴代の会長諸氏の卓越したリーダーシップのもと、小学校長会報のほかにも初等教育を発行するなど、全国に誇る、また、他県の校長会から手本とされる小学校長会であると言えます。その上で、さらに高いところ「尊敬」を求めているのです。
小学校長会と似たような組織や関係する組織には、私たちの取組は理解され、高い評価を得ることになるでしょう。しかし、私たちは「子供から尊敬を勝ち得る」「保護者や地域の方々から尊敬を勝ち得る」「職員から……」を忘れてはなりません。
「尊敬を勝ち得る校長会」の十分条件として「尊敬を勝ち得る校長」がどっしりと構えていなければなりません。
私がよく行く理髪店の女主人が、
「今度の校長さんは、顔も見たことがない。評判よくないよ。」
と言います。子供は成人し、もちろん小学生はいません。評判がよくないというのも、一人の客の言葉の受け売りでしょう。また、慣用句のようなものかもしれません。しかし、評判、特に悪い評判は一人歩きします。先進的な学校評価を推し進めていても、
「あの校長は、難しいことばかり言っている。」
となってしまいます。
私の知っている何人かの校長先生は、朝、校門の前に立ち、児童と挨拶を交わしています。評判がよくないといわれた校長先生も、校門の前でにこやかに立っています。そのことを理髪店の女主人に伝えました。次に散髪に行った時、
「あの校長さん、なかなか感じがいいね。まじめそうだね。」
となりました。
他人の評判のために仕事をしているわけではありませんし、確固たる信念のもと学校経営をしていかなければならないことは言うまでもありません。しかし、信念や誠意を見せる努力を怠っては、尊敬へとはつながりません。自分の姿、姿勢をしっかり見せ、白分自身を理解してもらうことが大切であると思います。
県小の会員の一人として「尊敬を勝ち得る校長」を通して県小学校長会を支えていきたいと考えているところです。 |