1 柏崎市の現状
文部科学省のICT機器及びソフトウエア整備計画を受け,柏崎市ではデジタル教科書の購入に市費を約1千万円投じている。しかし ,デジタル教科書の活用回数は,全市平均で一学級あたり週3.5回と非常に少ない実態がある。
2 ICTを活用した授業づくりの目的
学校の目指す子ども像や課題を「学校づくり」を通して達成するために,教職員のICT機器やコンテンツ(デジタル教科書など)の活用能力を向上させ,分かる授業づくりを目指す。
3 活用のための研修等
(1) 職員の研修 |
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① |
二年を一サイクルとして,「小学校デジタル教科書活用研修講座」は,全市を八ブロックに分け,ブロックごとに学校を会場に行う。今年度は,当校で「活用事例から学ぶデジタル教科書~国語~」を開催し,デジタル教科書の操作方法や新しいコンテンツ,機能について版元から紹介してもらうとともに,参加者が互いにアイデアを出し合い,効果的な活用場面や方法について検討した。 |
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② |
電子黒板の使い方等,要請があれば情報教育主事が学校を訪問し,研修を行うこともできる。 |
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③ |
ICT活用研修講座を複数回開催する。 |
(2)ICTを活用した授業公開 |
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① |
学校教育課指導主事による学校訪問では,全小学校でICTを活用した授業を公開し,指導主事が参観・指導する。 |
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② |
授業参観日等,保護者や地域の人々にICTを活用した授業を積極的に公開し,児童が生き生きと学ぶ姿を見ていただくようにする。 |
4 ICT教育の推進に向けて
単にICTを授業で活用すれば教育効果が期待できるという安易な発想ではなく,ICTの活用場面やタイミング,活用する上の創意工夫などの教師の授業技術が学習効果に大きく関わるということを十分認識しておかなければならない。したがって,授業中のICT活用や学習指導の準備や評価のためのICT活用について,先進事例をもとに研究や研修を積み,自校化していくことが重要である。 |