現在新潟市は小学校へのタブレット型コンピュータの導入を進めており、当校にも平成28年10月に16台が整備された。児童が学習活動で使うことを前提としているが、職員自身が使うことができなければ利用を推進することはできない。機器は整備されたが、ほとんど使われないという状況にしないためにも「まず、教師が使う」ということを念頭においた体制づくりが必要であると考えた。
1 大型モニターに様々な映像を提示すること |
最初にタブレットコンピュータの操作、及び大型モニターに投影する教材等に関わる職員研修を実施し、授業で提示するコンテンツとして次の三つを推奨した。 |
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資料等の映像やスキャナで撮った教材(掛け図型利用) |
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子どものノートや作品等を内蔵されているカメラでその場で撮影したもの(実物投影機型利用) |
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NHK for Schoolやインターネット上の教材(ネット利用) |
また、タブレット型コンピュータと大型モニターを接続するためのケーブルや、校内のネットワーク回線を利用するためのアダプターを学級分購入し、いつでも授業に使えるようにした。 |
2 教材や実践例を集約すること
提示用のデータ(Hi frends 等)を集めたり、インターネット上の教材へのリンク集を作成したりした。これらのデータは、SDカードに入れてタブレットに装着し、すぐに使えるようにしてきた。また、新潟市小学校教育研究会情報教育部で集約が進められている実践事例を紹介するなどして、さらなる利用推進に努めてきた。
3 トラブルや疑問に対応する相談窓口を明確化すること
操作に慣れないうちは、利用中のトラブルがつきものである。当校は小規模校であり、情報教育担当職員をフリーにしておくことはできない。そのため管理職がヘルプデスクとなり、授業中のトラブル対応の窓口となっている。また、外国語活動等の新たな教材の追加や、不要なデータの削除などについても定期的に行うようにしてきた。
4 成果と今後の利用のあり方
タブレット型コンピュータを使って、日々の授業に取り組む様子が見られるようになってきている。また、授業で使用した成果を紹介したり、困っていることについて、職員同士が教務室で意見交換したりしながら解決するようになってきた。今後は、観察・見学したことをまとめ発表する、器械運動等で自分の学習を振り返るなど、児童が学習で使うための利用方法について検討を進めていく。 |