1 はじめに
移行期間の最終年度,燕市では,教育委員会が中心となり指導計画を作成しました。そしてICT支援員等の支援による校内研修や,授業作りの準備が整いつつあります。
2 授業のイメージをもつ
外国語の導入と同じように,まず目標やねらいを知り,一人一人の教職員が,良い授業のイメージをもつことが大事になると考えます。
3 プログラミング教育の授業イメージ |
「辺の長さがすべて等しく,角の大きさも全て等しい」という正多角形の意味を基に,プログラム使って正多角形をかく方法を考える授業の場合 |
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(1) |
定規と分度器を使って,正方形や正三角形,正六角形をかく
前時までに,円の周りの角を等分する方法でかいたことを確認した後,それとは違い,「辺の長さが全て等しく,角の大きさも全て等しい」という正多角形の意味を基にかくことができるかを問い,実際にかかせます。正六角形になるとかくことが難しいことに気付かせます。 |
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(2) |
コンピュータ(Scratch)を使って正方形をかく
(予めソフトに慣れる時間を二時間程度とっておく)
「ペンを下ろす」「80歩動かす」「90度回す」ブロックを繰り返しクリックすることを通して,正方形を作図します。次に「〇回繰り返す」ブロックが使えることに気付かせ「4回繰り返す」ブロックを使って正方形をかかせます。 |
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(3) |
子どもたち一人一人が試行錯誤をして正三角形や正六角形をかく
ここで話合い活動を仕組みます。その際,ネコの模型やワークシートが話し合いを有意義なものにします。プログラミング的思考を育む絶好の機会です。そして,クラス全体で確認します。指定した角度は,ネコが回転する角度であり,内角ではありません。正三角形は120度。正六角形は60度です。この調子で正八角形や正十二角形もかいてみます。 |
4 終わりに
指導者がソフトに慣れていると,細かな対応が可能となります。話合い活動はぜひ取り入れてみてください。
【参考】
「小学校プログラミング教育の手引き(第二版)」
「小学校を中心としたプログラミング教育ポータル」 |