本校は、新潟市南区の中ノ口川沿いに位置する。学区は、米、野菜、果樹、様々な農作物を作付けする農業がさかんな地域である。学校へはたいへん協力的、献身的な方々が多い。その数、年間のべ名以上の方々から、子どもたちの安心・安全や学1000 習活動のためにかかわっていただいている。
1 ナナメの関係の構築
豊かな人間関係の中で子どもたちの社会性は育まれる。子どもたち同士のヨコの関係、親や教師とのタテの関係はもちろん、第三者とのかかわり=ナナメの関係の充実が必要であるといわれる。本校では、質・数とも日本一と自負する地域の方々とのナナメの関係を構築し、日常的に子どもたちにかかわっていただいている。その際、地城の方々にお願いしていることが2つある。
- 意識して褒める・認める声がけをしていただく→自尊心やコミュニケーション能力を高めるため
- 遠慮せず注意していただく叱っていただく→ルールやマナーを身に付けるため
2 農作物を育て食するまでの活動の中で
保護者やコミュニテイ協議会のみならず、地域性を生かし、地区保全会や土地改良区、JAなどからも日常的にご協力いただいている。稲、ネギ、キク、サツマイモ、桃など、育てて食するまで、地域をフィールドにした多様な学習活動を実施している。年間を通し、その回数とかかわっていただいている地域の方々の人数の多さが大きな特徴である。活動中は、あちこちで「いいよお、その調子。」「すごいねえ。」「いい質問だねえ。」とか、「あいさつの声が小さい。」「わかったら返事。」などと声がけをしていただいている。この回数が多ければ多いほど、子どもたちの社会性は育まれていくものと考え取り組んでいる。
「子どもたちのあいさつがよくなった。」「近所で子どもたちから声をかけられてうれしい。」などのお言葉をいただいた。これからも、地域の方々とともに子どもたちの社会性を育み、次代を担う子どもたちの心を育てていきたい。 |