1 はじめに
新学習指導要領では,これからの時代に必要な資質・能力の育成が示されている。当校では昨年度末から教育目標やグランドデザインを資質・能力の育成という観点から見直してきた。
2 3つの柱と3つの育てたい資質・能力の設定
協議を重ねた結果,今年度から教育目標を「みずから なかまと とことん 学ぶ子」に変更した。この「みずから」「なかまと」「とことん」を3つの柱とし,この柱ごとに,育てたい資質・能力と目指す子ども像を上の表のように設定した。具体的に目指す成果を「知・徳・体」ごとに決め,グランドデザインに明示した。(表には「徳」の部分のみ明示)
3 重視する教育活動(徳)
目指す成果に迫るために何を重視すべきかを職員と協議した。その結果,表中の目指す成果に対して重視する教育活動を次のように決めた。(表中の目指す成果と連動)
① 議論する「道徳」の授業や体験活動の工夫
② 時や場に応じた挨拶や返事の指導の徹底
③ 「人権学習,部落問題学習」の授業の工夫と,いじめ防止基本方針に基づく対応
④一人一人が生かされた学級づくりや縦割り班活動・集会・クラブ活動・学校行事の工夫
⑤係活動やリーダー活動の取り組ませ方の工夫
⑥「ふるしろのスタンダード」(みんなが気持ちよく生活するための約束事)に対する指導の工夫
「知」と「体」についても同様に,目指す成果に対して重視する教育活動を決めて取り組んでいる。それぞれの項目について数値目標を決めて前期と後期で評価する。
4 おわりに
表に示した「目指す成果」(徳)の六項目が当校の心の教育で具体的に「できるようなってほしい姿」である。この姿に迫るための手だてを評価・改善し,今後も心の教育の充実に努めていく。
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