今年度の重点目標は「ふるさと関原に学び、気づき考え行動する子」である。これまでで心の教育の充実」を重点に掲げ、全校体制で取り組んできた。
1 「ふるさと関原に学び、気づき考え行動する」学習
関原には宝物がたくさんある。校庭の桜、ケヤキ、縄文土器、校訓、幾つもの記念碑や記念像等、大切な宝物である。142年の歴史と伝統に学ぶ学習を心の教育の核としてきた。縄文文化、稲作、糠山の自然、関原の宝、野菜栽培、ヤギの飼育、関原祭りへの参加等、体験活動を通して地域の方と関わり、故郷への愛着と誇りを育んでいる。
2 1小1中のよさを活かした連携
春と秋の年2回の挨拶週間を実施している。中学生が委員会単位で小学校に来て、小学校は学年・学級ごとに挨拶運動を推進している。「中学生は堂々としてかっこよかった。」「自分も中学生のように大きな声であいさつしたい。」等の感想があった。縦割り班活動でお世話になった先輩が来て、共に挨拶をすることは大きな喜びである。小中で取り組む花いっぱい運動」や「関原祭り」「地区民運動会」の活動も同様である。小学生にとっては中学校進学への希望をもち、中1ギャップ解消に向かう活動となっている。
3 道徳の時間の指導の充実を図る校長の役割
春秋冬の年3回のオープンスクール週間と5回の学習参観日を実施している。心の教育の充実には、保護者・地域との連携が欠かせないからである。年3回、道徳の授業が公開されている。感想箱には毎回、保護者・地域からの率直な感想が寄せられている。社会的評価として受け止め、心に響く道徳の時間になるように工夫し、授業力向上に努めている。清掃・休み時間等、授業以外の時回は、道徳的実践力を育てる場である。オープンスクールの来校者への挨拶や声掛けが励みとなっている。地域のゲストティーチャーから協力をいただいた授業も心に響くものとなった。また、いじめ見逃しゼロスクール月間に合わせ、人権、同和教育の授業では指導略案を作成し、公開後は管理職が指導に当っている。保護者・地域の人も子どもだちと一緒に学び、話題にし、共に考える機会となった。
人間関係の希薄化や規範意識の低下、実体験の不足が指摘される中、生命尊重、思いやる心、感動する心等、子どもの人間性の育成が求められている。「道徳の時間」が「特別の教科道徳」として位置付けられることを見据え、関原小学校の全ての教育活動を通して道徳性の育成を図りながら、家庭や地域と連携した取組を組織的継続的に進めていく。 |