飛渡第一小学校では、恵まれた自然を生かし、過去20年以上に渡り、「ふるさと環境教育」に取り組んできた。
平成22年には、小学校では新潟県初のユネスコスクール認定校になった。それは、児童や職員、保護者・地域の方々にとって誇りである。これまでの伝統を受け継ぎながら、更に充実した環境学習を目指している。
1 飛渡川での川遊び
毎年、夏休みに入った最初の日曜日に「川遊びの会」を実施している。魚のつかみ取り、生き物探し、イワナやヤマメの放流、クリーン活動、川をせきとめた天然プール遊び…清流飛渡川ならではの活動を行う。これには、地域おこしの会「濃実会」の方々の会場作りや、昼食の焼き魚、豚汁の用意、安全管理・・・等、全面的なバックアップがある。
2 ブナ林コンサート
6月末の土曜日、校区内にある木もれ日が美しいブナ林で、コンサートを開催している。蒸し暑い時期なのに、ブナ林の中は気持ちが良い涼しさだ。児童は、日頃の音楽学習の成果や詩の朗読等の発表をしている。また、地域のバンドとコラボレーションもしている。すり鉢型になった会場は、音が良く響き、素晴らしいコンサートになる。
3 元気パクパク飛渡米作り
保護者や地域の老人会の方々の協力を得ながら、米作りをしている。田植えや稲刈りだけでなく、十日町で開催される「てづくり市」で米を販売するところまでやっている。販売で得たお金で、本を購入している。
4 サケの放流
サケの卵を稚魚にまで育てて、飛渡川に放流する活動を進めている。年々、戻って来るサケの数が増えているのが児童の喜びだ。
児童は、事前のPR活動をしたり、事後に新聞や作文に感想等をまとめたりする学習もし、人との関わりを学んだり、表現力や発信力もつけたりしている。何より、ふるさと飛渡の良さ(自然や人)を感じ、飛渡を自慢に思うことができている。これからも「ふるさと環境学習」を学校経営の柱の一つに据えて進んで行く。 |