過去3年間,校内職員研修のテーマとして国際理解教育で英語活動を取り上げ,職員の指導力向上に取り組んできた。その成果を生かしながら,今年度から本格実施された外国語活動に,次のように取り組んでいる。
【教材】
多くの学校では「英語ノート」を基にして年間の指導計画を立てていることと思う。当校も同様であるが,「英語ノート」については来年度は配布されないことや,それに代わる教材が不明ということから,当校では子どもに合った教材・職員が使用しやすい教材を独自に探し,それを使用している。外国語活動の指導に慣れない職員が指導する場合,よりどころとなる教材を持つことは大切である。
【授業の流れ】
授業の基本的な流れを作って指導に当たっている。当校では,基本的なパターンとして,「英語であいさつ」=「アルファベットの歌やチャンツでウォームアップ」=「メインの活動」=「授業の振り返り」という流れで活動を行っている。メインの活動には,テキスト・絵本・ゲーム・アクティビティー等々,そのときの内容によって教材や活動を使い分けて行っている。
【ALT・地域ボランティア】
授業は「担任+ ALT」のティームティーチングで行っているが,あくまで担任がメインティーチャーであり,ALT はサブである。授業の内容や指導プランを作ることは担任が行っている。授業をALT に丸投げにすることはしない。市教委から派遣されるALT の派遣回数は年間20回程度であり,年間35時間の外国語活動をすべて派遣ALT とのTT で行うわけにはいかないので,当校では地域からTT をしてもらえるボランティアを探し,お願いしている。幸い,当校の卒業生で地域で英語教室を開催している方の協力が得られ,ほとんどすべての授業をTT で行うことができている。大変に恵まれた環境であり,そのような環境を整えることも,効果的な授業を行うことの必要条件であると考えている。
劇をしたり,絵本に出てくる料理を実際に作って食べてみたり,様々な活動を取り入れて外国語活動を行っている。「英語が好きになった」「英語でALT の先生に話し掛けられるようになった」など子どもたちの評判も上々で,力も着実に付いてきていると感じている。 |