先日,市から派遣されるJTLに当校児童の印象を尋ねたところ,「青葉台小の子どもたちはとてもノリノリで反応がよく,英語に対して抵抗なく活動しています。毎週,訪問するのが楽しみです。」という言葉をいただいた。教育改革のうねりの中で,5・6年生での教科化,3年生からの開始時期前倒しが現実的となり,英語教育が大きく変わろうとしている。今後の方向に直結する新たな学校体制や画期的な取組ではないが,外国語活動を抵抗なく楽しむ当校児童を育てている環境づくりについて以下に述べたい。
1 英語指導室との強い連携
長岡市には,豊富な人材を揃えた市教委管轄の英語指導室があり,各校が外国語活動指導を進める上で大きな支援を受けている。JTLは週1回,ALTからも月1回訪問を受け,担任とTTで授業を行っている。昼休みは,JTLと担任とが協働で行う翌週の授業プラン作りの時間である。5・6年生担任は,JTLのアドバイスを受けながら,「Hi,friends」を基に,学級の実態に合わせ,無理なく,楽しく,スキルを身に付けられるよう活動の入替えや修正を行っている。この打ち合わせが,授業の生命線である。協働作成したこの授業プランをデータ化し,共有財産として,職員だれもが外国語活動を指導する際に活用できる貴重な資料と位置付け蓄積している。
2 子どもの意欲を高める全校体制での取組
①低学年を優先したALT配当…現在は,中学年7時間学年4時間の外国語体験活動を位置付けている。低学年がnative な発音や外国人教師とたくさんふれ合う機会を重視するという主任の提案である。
②振り返りシートの活用…「コミュニケーション,日本と外国の違い,発音・英語表現」を振り返りの視点とし,児童が単元の目標や活動内容を見通し,意欲的にゴールに向かえるツールである。毎回,児童の自己評価に対し,教師がコメントを添え意欲付けを図っている。
③体験的コミュニケーション活動の重視…毎時間JTL・ALTと,また,児童相互がかかわる活動を工夫し,英語でのコミュニケーションの楽しさを実感させている。これが,外国の生活や文化・伝統を学ぶ機会となり,児童が無理なく英語に慣れ親しみ,積極的にコミュニケーションしようとする態度を培う基盤となっている。
「担任の明るさ・学級の温かい支持的風土が,児童の意欲につながっています」というJTLの評価を大事に,教育改革に対応できる外国語活動の充実に取り組んでいきたい。 |