1 はじめに
今年度より当校在籍の小学校英語専科教員(以下、専科教員)が外国語活動及び外国語科を指導している。これまでの取組を振り返り、今後必要な対応について述べる。
2 事例
(1) 専科教員同士や各校外国語担当教員等との連携
専科教員は、一人職種であることから、異動の際には、前任者との引継ぎを行い、児童の実態に合わせた指導の継続性を図らなければならない。また、各学校の外国語担当及び中学校の英語教員と連携を図り、より充実した外国語教育を実現しなければならない。
専科教員は、今年度からの着任にあたり前年度の専科教員との引き継ぎを実施した。その結果、授業の進め方、ALTとの連携などについて理解を深め、四月からALTとともに円滑に授業を行い、児童も楽しく学習している。
また、授業に必要なプリント類を誰が準備するか、評価は誰がどこまでするかなどについて、各校の外国
語担当教員と相談しながら進めている。中学校英語への接続については、授業参観の他にも連携を図ることが課題である。
(2) 校長と専科教員との連携
専科教員の抱える苦労や願いを理解し、改善したり調整したりするため、私は、授業参観及び専科教員との定期的な面談をしている。
私は、一学期に専科教員より外国語活動の教材が不足していると相談を受けた。各学校の状況を確認した
上で、教育委員会に相談して一セット購入していただいた。専科教員は、各校で有効に活用し、児童は、教材の絵や文字を見ながら、外国語の理解を深めている。
(3) 校長会や教頭会での情報交換
各校の校長や教頭が外国語教育の進め方について情報交換を行うことによって、外国語教育をより円滑に進められるよう努めている。また、得た情報を専科教員に伝えることで、より効果を上げたいと考えている。
専科教員より、外国語科において学校間交流をして、主体的な学習を生み出したいという相談を受けた。こうした学校間交流の実施について、校長会で依頼し、快く了解いただいた。児童は、外国語を分かりやすく話そうとするなど、興味関心をもって学習していた。
3 終わりに
日々奮闘している専科教員と連携を密にすることにより、効果的な外国語教育を推進できるようにしたい。
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