教育基本法の改正を受け、平成20年度から全国各地で進められている学校支援地域本部事業であるが、遅ればせながら、当校では、来年度からのスタートを目指して、学校支援ボランティア設置の準備を進めているところである。
1 これまでの学習支援ボランティア
これまでも、学習支援ボランティアとして、ありがたいことに、保護者や地域の方にたくさん来ていただいている。保護者や地域の方が学校の応援者、支援者となってくださることは、学校を理解していただき、地域とともに歩む特色ある学校づくりを進めるうえで何よりも大切である。
学習支援ボランティアの人材リストなど、どこの学校でもこれに類似したものはある。学校がこの人材リストを基に、その都度必要な時に、あくまでも学校が主体となって、保護者や地域の方にお願いし、学習支援ボランティアとして学校の教育活動を支援していただいてきた。
2 学校支援ボランティアの設置に向けて
今までの学習支援ボランティアの活用状況を振り返ることで、成果や課題を洗い出す。その際に、①学習活動への支援②子どもの安全・安心への支援③図書館への支援④環境整備への支援⑤休み時間等への支援の面から学校のニーズを明らかにする。
そして、学校支援ボランティアの核となる運営委員の人選を、保護者、地域の方とともに行う。また、学校の教育活動についての情報発信をこれまで以上に頻繁に行い、保護者、地域の方からの理解、協力を得る基盤をつくる。
3 学校支援ボランティア活動への期待
組織として立ち上がるまでには、いくつかのハードルがある。ハードルを無事越えられるよう、市教育委員会や区長会、PTA との連携を図り、学校支援ボランティア活動への理解、ボランティアの募集や協議会の設置へと順次進めていきたい。
学校支援ボランティア活動では、①多くの大人が子どもにかかわることで、子どもたちに多様な経験や活動の充実を図ることができる。②一人一人を大事にしたきめ細やかな教育を行うことができる。
③学校、保護者、地域住民が一緒に白分たちが将来を託す地域の宝である子どもを育てることで、地域の教育力、地域の絆を深めることができる。④子どもが地域をより知ることで、地域を愛する心を一層育むことができる。⑤教師が子どもと向き合う、地域と向き合う時間を確保することができる。今から学校支援ボランティア活動への期待に勝手な思いばかりがふくらんでいる。 |