1 はじめに
新学習指導要領では「生きる力」の育成が求められている。しかし、「生きる力」は、学校だけで育成できるものではない。学校・保護者・地域の連携が不可欠である。学校の教育活動に、いかに保護者・地域を巻き込むかが学校経営の鍵となる。
当校では、「伝え合いかかわり合い共に育て、育つ関係づくり」をグランドデザインに掲げ取り組んでいる。
2 三者で協働する3・3・3祭り
柏崎市では「柏崎市の教育3・3・3運動」を推進している。子どもの健やかな成長を求め、学校・家庭・地域が一緒になって取り組む運動である。当校は、この取組の一環として「日吉の3・3・3祭り」を行っている。
これは、中越沖地震を契機に、心に深い痛手を受けた子どもの心に、楽しい思い出と潤いを、そして豊かな心の成長を願い始まった。学校・保護者・地域(子供育成会)が協働しての活動である。
年2回実施する。11月は、秋祭りと称し、午前は、学習発表会、地域の神楽舞、スマイルランチ、午後は、科学やスポーツ、創作等のいろいろなブースを提供し、親子で活動をする「親子おもしろ教室」である。1月は、冬の祭りと称し、午前は、フリー学習参観、6年生のどんど焼き準備、全校餅つき、餅と豚汁の昼食会、午後は、地域と一緒にどんど焼きを行う。
イベント的ではあるが、この準備から運営まで、三者がしっかりスクラムを組み協働しての活動である。子どもたちは、ただ楽しむだけでなく、この活動を通して、協力してやり遂げる喜び、ふるさとへの愛着、保護者や地域の人への感謝等、学び感得することが多い。そして、そのことが保護者・地域の人の喜びにつながり、協働の素晴らしさを知り、学校への信頼や協力へ結び付く。
3 おわりに
当校の「3・3・3祭り」は、知恵と汗を出し合う協働を主とする連携である。ほかにも、授業等での人材活用、学習や読み聞かせ等でのボランティアの協力、お年寄りとのふれあい活動や子どもの安全を守ってくださる防犯パトロール等、どの学校もやっているが、やはり欠かせない連携もしている。
今年度のキーワードは「笑顔」である。本物の笑顔があふれる学校を目指し、学校・保護者・地域の三者が、がっちりスクラムを組んでいきたいと考えている。 |