当校は、児童数186名、職員数21名、9学級の小規模校である。今年3月に開業した北陸新幹線上越妙高駅の近くに位置し、自然豊かな地域である。昨年度、校区内に大規模な商業施設ができ地域の社会環境も少しずつ変わりつつある。家庭、地域との連携について、取り組んでいることや考えていることを紹介する。
1 チーム黒田=職員十学校運営協議会委員
上越市では、平成24年度から、コミュニティ・スクールに取り組んでいる。昨年度に着任した際、学校運営協議会長の「職員の名前と顔がなかなか一致しない。」という言葉が気になった。指定当初から年1回は職員も学校運営協議会や懇親会に参加していたことを聞いていたからである。年に1,2回、会議に参加しただけでは、地域の方々と連携し合うまでにはいかないことを実感した。
そこで、昨年度は臨時に学校運営協議会を開催し、次年度のグランドデザインを職員と学校運営協議会委員が協働で作成する作業を取り入れた。意見交換をしながら作業を進めていく中で、連帯意識が高まったように思う。
今年度は、さらに、学校運営協議会が児童の実態や課題を把握し、それを解決するための取組を行うことを提案した。その結果、秋に開催する黒田っ子フェスティバルでイベントを行うことになった。現在、各委員がその企画案作りに取り組んでいる。これからも臨時の会議が増えることになるが、学校にとっては、うれしい限りである。
2 PTA活動の活性化=学校の活性化
「大人が楽しくなければ、子どもも楽しくない。」この言葉は、昨年度のPTA総会での保護者からの発言である。会員の心意気を感じ、大変うれしくなった。
PTA活動では、毎年役員が代わるために、活動内容が前年度踏襲ということになりがちである。今の子どもたちに必要なことは何かについて、時間をかけて議論し、活動内容を決めることがなかなか難しいように思う。
当校での校長の立場は参与である。情報提供を率先して行い、学ぶPTAを目指した提案をしていきたいと思う。今年度は、「ソーシャル・ネットワーキング・サービス」にかかわる学習会を提案したいと考えている。
学校には、大勢のボランティアの方々が来校してくださっている。校長がその場に顔を出し、あいさつや世間話をしたり、子どもの様子を知らせたりすることが大切である。保護者や地域の方々との出会いに感謝しながら、校長が代わっても、変わらぬ家庭・地域との連携を築き上げたい。 |