児童数の減少が急激に進み、本年度の児童数は53名である。3・4年生で複式学級も今年度からスタートした。児童数が減少しても学校に活気が失われることなく、一人一人の児童が生き生きと学ぶ学校を、家庭・地域と共に創造することを学校経営の柱に位置付けている。
以下に、家庭・地域と連携した取組が、より豊かなものとなるよう、校長として取り組んでいることを紹介する。
1 豊かな体験活動のコーディネーター役に
当校では、総合的な学習の時間を中心に、大島の豊かな自然(ブナ林、棚田、保倉川とホタル、湧水)を、地域の人々との触れ合いを通して学んでいる。私は地域青少年育成会議の地域コーディネーターと共に、学級担任と地域の人材を結ぶコーディネーター役を務める。4月には、学級担任と協力をいただく地域の方との打合せ会を実施した。
2 家庭、学校間の行動連携の推進役に
上越市では、昨年度から全小中学校でコミュニティ・スクールがスタートした。私は学校運営協議会の場で、大島っ子の課題を共有化するとともに、課題解決に向けた行動連携の推進役となる。今年度は、地域内でのあいさつの向上とメディアコントロールに園・学校、家庭・地域で取り組む。(*学校運営協議会は、PTA代表、地域の代表、保育園長、小・中学校長等十名で構成している。)
3 情報の丁寧な発信者に
地域の中で活動する子どもの姿や学びの成果を、家庭や地域に丁寧に情報発信することにより、学校と家庭・地域の信頼関係は一層深まる。私は学校のスポークスマンとして、様々な機会や学校だより、ホームページ等で子どもたちが生き生きと活動する姿を家庭・地域に伝えられるよう努めている。学校だよりを読んだ区民から、記事の話題で話し掛けられると、とても嬉しい気持ちになる。
4 地域活性化の担い手の一人に
地域と連携した教育活動や子どもの地域活動への参加は、子どもの社会性を育む貴重な機会であるととともに、過疎化、高齢化が進む大島区にあって、地域の活性化にも貢献できるものと考える。
今年度は、町内会や社会福祉協議会との連携を強め、様々な形での世代間交流や子どもの地域行事への参加を一層推進していきたい。
学校は地域から豊かな学びをもらい、学校は地域に笑顔と元気をおくる。私は校長として、その一翼を担えればと思う。 |