1 はじめに
当校は、新潟市西区の住宅地に立地する学級数22学級・全校児童数613名の学校である。昭和54年の創立(内野小学校から分離)から37年目を迎えている。昭和39年の新潟地震後、西新潟砂丘地帯の宅地化か進んだことによって開校した学校であるが、近年、内野西が丘駅周辺にある新興住宅地の開発により、児童数が再び増加傾向にある。
地域と学校パートナーシップ事業をスタートさせて8年目である。「地域を愛し、社会性を身に付け、自立した子どもを西内野から育てよう」をスローガンに掲げ、活動の充実が図られてきた。年間のべ2700人を超えるボランティアの方々が活動を支えてくださっている。昨年度には、「優れた『地域による学校
支援活動』推進にかかる文部科学大臣表彰」を受けることができた。
2 学びの広がりと深まり
もともと幼・小・中の連携が図られてきた中学校区ではあるが、パートナーシップ事業を通して、その枠を高校、大学等にも広げてきた。地域の方々も含めてそれぞれのボランティアの方の専門的な立場や経験等をもとに、子どもの活動を支援していただいている。このことは、本物に触れる機会を提供することであり、子どもたちの学びを深めることにつながっている。また、学習の場を教室から地域に広げ、地域のよさを実感することにもつながっている。
3 地域の活性化
「できることをできる人ができるときに」を基本的なスタンスとし、無理なくたくさんの人がかかわれるよう地域全体に呼び掛けるとともに、諸団体等との連携を図ってきている。「ちょっと学校に手伝いに行こうよ。」が、地域での合い言葉となっている。
ボランティアに加わることで、地域の方同士のつながりが生まれたり、子どもとかかわることに生きがいを感じることにもなっていたりしている。このことが、新旧の住宅地をもつ地域の活性化にも貢献している。
4 おわりに
今年度の「学校経営の基本方針」の一つとして、「学校内外の『人的資源』『物的資源』『環境的資源』『情報的資源』等を効果的に活かして特色ある学校づくりを推進する。」ことを掲げ、組織的に取り組んでいる。より一層、パートナーシップ事業の発展を図ることにより、当校の教育目標で「心豊かに学び合う」の具現に努めていきたい。 |