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提言
認め合い支え合う子を目指して
燕西蒲・吉田北小学校

1 はじめに
 当校の児童は気持ちが穏やかで、優しい子が多い。しかし、自分から進んであいさつしたり、自分の考えをはっきりと伝えたりして、友達と積極的にコミュニケーションをとろうとする構えは弱い。以下、「互いに認め合い支え合う子」を目指して、当校で今年度重点的に取り組んでいる「あいさつ」と「ファミリー活動」について述べる。

2 「あいさついっぱいの吉田北小にしよう」
 あいさつは基本的生活習慣の定着というだけではなく、言葉を通して自分の感情を表現したり、相手の心情を理解したりする豊かな応性を育てるうえでも重要である。燕市では、「心の燕市八つのチャレンジ」と称した「心の育成」の取組を全市で展開し、あいさつについても家庭と学校で連携して推進している。
 当校では、「あいさついっぱいの吉田北小にしよう」という合言葉の下、年間を通して取り組んでいる。各学年・学級の目当てや取組を全校朝会等で発信し、全校で共有しての取組は、あいさつの意義を考えたり、お互いの心の交流を図ったりするのに有効である。児童会でも「ミラクルあいさつ運動」を全校に呼び掛け、意識が高まった。また、毎月1回あいさつ習慣を設定し、「あいさつの木」(月ごとに内容・形式を工夫)に実をつけて記録を残し、認めながら意欲を高めている。今後は、「家庭であいさつ週間」や「学校便り」等を等して、家庭・地域への働き掛けも行う。

3 異学年交流による「ファミリー活動」
 全校縦割りで10グループ(1グループごとに4つの小班)を作る。異学年間の交流を通して様々な人とのかかわり、自主性と思いやりの心を育むことをねらいとしている。メンバーのかかわりをより深め長いスパンで成長を見ていくために、2年ごとに編成を行う。昨年度新しく編成し、運動会でのファミリーグループでの赤白のチーム分けと団体競技、グループごとの全校登山、集会でのグループでの活動や遊び、休み時間でのグループごとの遊びなど、年間を通して様々な活動を展開している。
その結果、上学年が下学年の世話をしたり、やさしい言葉がけをしたりして、みんなで楽しく生き生きと活動する姿が多く見られている。

4 終わりに
 穏やかな人間関係の中で、児童間の大きなトラブルもなく、保護者と学校との関係も良好である。
今後は、積極的にかかわりをもち、認め合い支え合う土壌の下で、切磋琢磨することのできる人間関係づくりを進めていきたい。

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