本校は、全校児童48名の小規模校である。県内唯一の「小さな親切」運動の実践校として全国組織に加盟し、46年の伝統がある。また、最後まであきらめない「強い心」を育てたいと考えて体力づくりの取組を進めてきた。
1 「小さな親切」運動の取組
○さわやかなあいさつや返事のできる子
主体的にあいさつできたら、あいさつりんごを貼る「親切の木」を活用し、日常のあいさつを活性化させる。
長期休業中のあいさつがんばりカードによるあいさつ運動に取り組む。
○自分や自分を取り巻く人々を大切にする子
福祉施設でのボランティア活動体験、地域高齢者とのふれあい集会、地域クリーン作戦などの
実践を通して他者を思いやる活動に取り組む。(地域と一体になった活動)
○相手の立場に立って親切な行動の取れる子
・親切タイムでの人のためになる活動の実践。主体的な活動と募集に応じた活動。
(毎週火曜日
のお昼休み後15分間)
・思いやり週間に、「ほめほめシャワー」の取組を全校でする。終会時に友達の良かった行動な
どをシャワーのように褒める。
長年の取組に少しずつ工夫を加えることで、あいさつ上手で思いやりのある児童に育っていると実感している。
2 全校弥彦登山
あきらめず最後までやりぬく「強い心」をはぐくむために、朝マラソンや全校遠足、クロスカントリースキーに力を入れてきた。
例年の全校遠足を今年度、全校弥彦登山に変更し実施した。実は、明治38年の日本山岳会の立ち上げに大いに貢献した当校の大先輩「高頭仁兵衛氏」の壽像碑を訪ねることを意味付けた登山である。登山を初めて経験した児童が81.1パーセント、弥彦山に初めて登った児童は93.1パーセントであった。登山経験がほとんどない児童が多かった。感想として、「つらい後に、きれいな景色が見られ達成感があった。」「最後まで登ることができてよかった。」「登山は体や心が鍛えられると思った。」など、全員が満足感や達成感を述べていた。意義深い登山になったと考える。「思いやりの心」と「強い心」の両輪で児童を育てている。
さらに、コミュニケーション能力を高め、外部や広い世界に出ても自己実現できる児童に育てたいと考えている。 |