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提言
良好な人間関係づくりに向けて
魚沼・入広瀬小学校

1 はじめに
 生徒指導の目指すところは、児童生徒の健全な成長と有意義で充実した学校生活であると捉える。児童生徒は、生活の中でのさまざまな問題解決を通して成長し、充実した学校生活を実現していくものである。課題を解決してあげるのではなく、児童生徒が、周囲と良好な人間関係を築き、自己指導力を身に付けることが重要であると考える。まずは、「自主性」と「表現力」の伸長を図りたい。

2 体験の積重ねから学ぶ
 良好な人間関係づくりのスキルは、学校生活のあらゆる場面で、多様な経験を通して各自で獲得していくものである。ソーシャルスキル等も知識としてもっているだけでは、有効とは言えない。その価値を知り、自覚することが主体的な行動につながると考える。経験によりよさを実感し、本人がそのスキルのよさを納得できることが実践につながるのである。教職員がねらいを意識して関わり、児童生徒が、主体的に取り組む場や機会を意図的に設定することも必要であると考える。

3 豊かな体験活動
 当校は、全校児童九名の極小規模校であり、令和四年度末で閉校となる。全校児童で協力し、楽しむ姿が見られる。大きなトラブルもないが、人間関係は固定化の傾向にあり、相手にうまく気持ちを伝えられず理解してもらえないことで、関係を改善していこうとする意識に低さが感じられる。新しい環境の中で、自ら働きかけてよりよい人間関係づくりができる力の向上が望まれる。そこで、地域と連携して行う「ふるさと学習」(ブナ林見学・川遊び等)を、多様な人々との関わりの中から学ぶ場、ソーシャルスキルの実践の場としている。また、全校児童による「ぶなのは会議」を、学校生活の中の課題解決に向けての話合いの場としている。この二つを中心に、自己指導力の基礎となる「自主性」や「表現力」の育成を推進している。

4 おわりに
 これまでの自身の経験から、相手に「させよう」とする意識では、うまくいかないことが多いと感じる。子どもに内在する力を引き出す手伝いをすることで、「自分で考える」「自分で判断し、責任をもって行動する」という主体的で自立した子どもの育成を目指したい。そのために、目の前の児童生徒に今必要な力は何であるのか見極めること、相手の気持ちを思いやる姿勢で向かい合うこと、自身の人間性や感性を磨いていくことを心掛けたい。

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