本校には通常学級7学級のほか、知的障害特別支援学級1学級、自閉症・情緒障害特別支援学級1学級、病虚弱特別支援学級(県立がんセンター新潟病院内学級)2学級、言語障害通級指導教室2教室、難聴通級指導教室1教室、発達障害通級指導教室1教室が設置されている。この特別支援学級等担当教員を中心に全校体制で教育的支援を推進している。
1 研修の推進
特殊教育から特別支援教育に変わったことを受け、通常学級の担任を含めた教員の特別支援教育に係る理解と指導力の向上がその課題の一つに挙げられる。本校では、基本研修と専門研修として次のことに取り組んでいる。
基本研修として今年度は、通常の学級における配慮と学級経営について学ぶ全体研修を2回実施した。1回は、指導案なしの師範授業から参観者が学び取ったことを話し合う内容で行った。2回目は、新潟市特別支援教育サポートセンターの指導主事から「通常学級における特別な支援を要する子どもたちへの配慮と学級経営について~子どもの『困っている』サインに日を向けませんか~」と題した講演をしていただいた。いずれも、通常学級に特別な支援を要する児童が在籍しており、学級経営や具体的な配慮事項について学び、実践に生かすようにしている。
専門研修として、通級指導教室担当者による事例研修を行っている。大学等から指導者を招へいして専門的な指導を受けている。今年度も4回実施の予定である。事例研修は通級担当教員の仕事の関係から、午前中に通級指導教室担当と管理職、及び都合のつく学級担任が参加して行っている。そこでの協議は記録にまとめ、全職員に配付している。
2 校内支援体制
特別支援教育コーディネーター1名を中心に、通級指導教室担当者、そして校長、教頭、教務主任による特別支援校内委員会を組織し、支援を行っている。具体的には、特別な支援が必要な児童の洗い出しやその現状と支援の在り方等について協議する委員会を毎月一回開催している。協議されたことは関係職員に周知するとともに、具体的な助言も随時行って、学級担任一人が問題を抱え込まないようにしている。また通級指導教室担当者は通級児童の指導だけではなく、個別の指導計画作成や学級担任の手が回らない個別の対応・支援にも進んで関わるようにしている。
特別な支援を必要とする児童の増加が予想される今、その子のニーズに応じた教育を一層充実させていきたい。 |