1 はじめに
当校は、「笑顔あふれる七葉」のスローガンを掲げ、どうすることが笑顔につながるのかをみんなで考えながら教育活動を進めている。人権教育、同和教育を中核に据え、子どもたちの思いに寄り添い、差別を許さず自他を尊重できる心を育んでいくことを目標にしている。特別支援教育においても子どもの困り感に寄り添い、子どもの声に丁寧に耳を傾け、支援方法を探っていくことを全職員で共有している。
2 支援の実際
(1)支援学級全員での自立活動の時間の設定
支援学級内での縦割り班活動を設定し、上学年のリーダー性が養われている。学校園で栽培した野菜を職員に販売し、それを元手にお楽しみ会を企画、運営し、自己肯定感や自己有用感が育っている。野菜が売れたときの笑顔はとびきりまぶしい。
(2)声掛け
「いってらっしゃい」「いってきます」「お帰り」「ただいま」
交流学級から支援学級へ行くときも帰ってきた時もみんなで声を掛け合っている。子どもたちの表情はにこやかである。
(3)組織的対応
校内研修会で講師から提案された問題分析表を活用し、特定場面と児童の行動から 、児童の困り感に即した実践的な方策と対応を探り、効果を評価していくことを行った。また、役割分担を明確にし、支援の方針を共有し組織で対応した。少しずつではあるが、当該児童のイライラ感が減り自己決定をしながら行動できることが多くなってきた。その変容を全職員で確認し、よさを認めている。
(4)特別支援コーディネーターを核とした対応
子どもの困り感やその要因を保護者と学校で共有し、同じ歩調で支援していくために、専門的知識を有した特別支援コーディネーターが中心となって連携を深めている。また、教頭とともに担任のよき相談 相手になり、経験に裏打ちされた助言を行うことで、担任も自信をもって支援することができている。
3 終わりに
安心できる場があることが子どもたちの笑顔につながる。これからも職員と協働しながら、子どもの思いに寄り添った教育活動を進めていきたい。
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