児童の学校生活の8割は授業である。したがって、授業改善を繰り返し充実させていくことは、学校の使命である。
1 自ら学び自ら考える力の育成
(1)「学習過程の共有化」を軸にした授業改善
教師と児童で学習過程(「ふりかえる」「①つかむ」「②たてる」「③やってみる」「①けんとうする」「⑤まとめる」)を柔軟に駆使して共有しながら日々の授業を進めるようにさせている。各学習段階に学力向上の視点と手立てを位置付け実践し授業改善を繰り返している。児童は、学習スタイルを身に付け「たてる」「けんとうする」場面においては顕著に学び合いが活性化している。習熟度別指導や少人数指導など、指導者が変わる授業でも、児童の戸惑いが少なくなり、効果的指導が行われるようになった。
(2)板書計画とノート指導
授業改善のための授業研究の指導案や授業参観の案内に板書計画の掲載を位置付けている。学習過程を意識した授業を考えるために有効に機能している。また、児童のノートを意識し、学習過程の各段階における課題や問題の書かせ方など、児童のノートの手本となることを意識して板書をするようになってきた。児童のノートは、リード線を引き構造的に書けるような指導をしてきた。児童は、学習過程を意識しながら、気付いたことや友達の発言などをノートに書けるようになってきている。
(3)弾力的な指導体制と多様な授業形態
高学年においては、教師の専門性を生かし大幅な教科担任制を導入している。学年部を中心に多くの教師のかかわりの中で児童を指導していくという趣旨からスタートした。学級間の学習規律徹底の違いや家庭学習の実施時間の差が無くなっている。
2 個に応じた基礎学力の定着
(1)Web配信集計システムの活用
分析結果から定着の弱いところを確認し、補充問題を使って、きめ細かく丁寧に指導を行っている。
(2)朝学習「スキルタイム」の活用
朝学習の15分間を「スキルタイム」と位置付け、全校一斉の基礎学力定着の時間としている。
(3)家庭学習習慣化の徹底
家庭用「家庭学習の仕方」を配布し啓発を図るとともに、中学校のテスト期間に合わせ、「家庭学習強調週間」を設定し、学年の目標時間以上の家庭学習を呼び掛けている。
今後も確実に学力を身に付ける猿橋小教育を推進する。 |