全国学力テストの結果を分析し、次の2点が課題として明らかになった。
(1)自分の考え・主張を短文でまとめる力の育成
(2)確かな力を付けるための十分な指導時間の確保
そこで、研究主任を中心に改善策を立て、現在以下の授業改善および意識改革に努めている。
1 自分の考えをもち、自ら学ぶ児童の育成
(1)「学び合い」の推進
学習内に「学び合い」の場を確実に位置付け、児童が関わりながら学ぶ活動を保障することで、児童が自分の考えをもち、活動できるようにしている。
(2)考えを短文にまとめる活動・場の保障
自分の考えや授業の振り返りなどを短文にまとめる活動を各授業で継続して実施し、「短文にまとめて書く」ことへの抵抗感がなくなるよう努めている。
(3)基礎学力の確実な定着
①スキルタイムの充実
昼の清掃終了後、5限開始までの15分間を活用して、全校一斉でプリント学習等を行っている。
②Web配信テストの活用
分析結果をもとに、定着率の低い問題や補充問題をスキルタイムを活用しながら取り組んでいる。
③個に応じた活動の工夫による家庭学習の質の向上
画一的なドリル学習やプリント学習から脱却し、中学校につながる質の高い家庭学習を目指している。
そのため、児童は、担任からアドバイスを受けながら、自分なりに家庭学習のやり方を考え、実践している。
2 学びの時間の十分な保障
(1)1限をやり切るための朝活動の精選
1限は、どの学年も国語や算数が多く、開始時間が遅れれば学習成果は十分にあがらない。そこで、朝活動を精選し、開始時間から確実に授業ができるように変えた。
(2)級外職員の引き継ぎ授業による自習時間の解消
国語や算数は、時数を十分に確保しても授業が進まず、年度末に苦しむ担任が多い。その原因は、自習時間の多さにあると考えた。そこで、担任が休みの時は、級外職員が引き継いで授業を行い、自習時間を極力減らしている。
2年目を迎え、少しずつではあるが確実に成果を上げてきている。今後とも児童一人一人に確かな力を付けさせていきたい。 |