1 日々の授業改善を目指した校内研究
当校は,「自分の考えを深める子どもの育成」を研究主題として, 日々の授業改善に努めている。
算数科における「比較・検討場面」に焦点を当て, 子どもたちが自分の考えを望ましい方向へ練り上げていく姿を目指している。子どもたちが主体的にかかわり合いながら, また,アクティブに考えを練り上げていく, そんな姿を目指している。
課題の設定にも当然考慮するとともに,「比較・検討場面」では, 子どもの考えの見える化と特徴化, 話し合う必要性を生む視点の明確化を重視する指導に, 全校体制で取り組んでいる。そして, 1 人1 人の子どもが考えを深めていく授業が継続されるよう, 日々の授業改善を図っている。
2 Web配信問題の有効活用
3年生以上の全学年が, 国語と算数で県平均以上を目指して取り組んでいる。今年度は, 一部, 県平均未満となる学年や教科が見られるが, 全体的な傾向としては向上してきている。
毎月の事前指導の1つとして,過去問題を家庭学習の一部に活用している。そして,事後は弱点を洗い出し,日常の授業の中で意識して改善を図っていくよう努めている。また,弱点への対応策を指導計画に記入し,次年度への引継ぎ資料の一部としている。家庭との連携の1つとして個人カードを活用し, 各保護者が子どもの実態を把握できるようにし, 励ましの言葉かけなどを随時お願いしている。
3 家庭と連携した家庭学習の着実な推進
安定した家庭の中で日々生活している子どもが多く, また, 各家庭の学校への協力意識も大変高い。このような環境の中で,「学年×1 0分」の家庭学習時間が, ここ数年来, 十分に確保されてきた。学習内容の質の低下につながらないよう十分に配慮しながら, 今年度から「学年×1 0分+1 0分」の家庭学習の習慣化を目指して取り組んでいる。今年度上半期の取組は良好である。
子どもが自力で家庭学習の計画を立てる「プラニングタイム」に今年度から取り組んでいる。まだ, 校時表に位置付けてはおらず, 各学級裁量でその時間を設定している段階である。低学年には困難な部分もあるが, 今後も学年の発達段階に応じて, 子どもの主体性を育む家庭学習の取組を確立していきたい。 |